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東洋神名事典

Truth In Fantasy 事典シリーズ7
DICTIONARY OF DEITIES & DEVINES
日本、中国、インドを中心とした東洋の神話・伝承・フィクションに登場する神格を持つキャラクターカタログ。
神格をもつもの744を主項目に、1800余の神名を掲載。

項目一覧

インド、中国、中央アジア、東南アジア、台湾、モンゴル、シベリア、韓国、日本、アイヌ、仏教、オーストラリア、メラネシア、ミクロネシア、ポリネシアなど。

 新紀元社発行、東洋神名事典に関する、追加・訂正のページです。
 事典と、このページに関するご意見、ご要望は、■山北篤まで、メールください。今後の企画の参考にさせていただきます。

Namutenpoutigen-nyoraikou

ナムテンポウチゲンニョライコウ

南無天法地源如来行

 詐欺で逮捕された福永法源がおこした新宗教、法の華三法行の本尊。天声を下すということになっていた。神様の名前にまで、自分の名前「法源」を入れるところが、いかにもアヤシゲである。
 あまりにも、アレな項目なので没になる。ちなみに、オウム真理教の主神はシヴァ神なので、特別な項目は立たない。

Benzai-ten

ベンザイテン

弁財天

 この項目に登場する智恵の女神バーチとは、サラスヴァティーの項目に登場する言語の女神ヴァーチュのことなので、訂正しておきます。

Vac

ヴァーチュ

ヴァーチュ

 『リグ・ヴェーダ』に登場する「言語」の女神。言葉は遍在するものなので、ヴェーダ中では宇宙の根本原理のように讃えられる。
「われはミトラとヴァルナの両神を担う。われはインドラとアグニとを、われはアシュヴィン双神を。われは、力あふるるソーマを担う。……われは財宝を集むる支配者なり」(『リグ・ヴェーダ』辻直四郎訳)
 だが、後世になるとヴァーチュは、川の女神サラスヴァティーと同一視され、学芸の女神となった。仏教で、サラスヴァティーが弁財天と呼ばれ、音楽・智恵と財宝の女神となったのも、ヴァーチュと同一視されているからである。

Matarisvan

マータリシュヴァン

マータリシュヴァン

 『リグ・ヴェーダ』に登場する、人間に火を与えてくれた者。インドのプロメテウス。
いわばみずから去り、かくのごとく隠れたるアグニを、マータリシュヴァンは遙かなるところより導き来たれり、神々のもとより奪いたる彼を。 かかる汝を人間は捉えたり、神々に供物を運ぶ〔神〕よ、汝が全ての祭祀を、マヌスに属する〔神〕よ、なが賢慮により監視せんがために、最も若き〔神〕よ。(辻直四郎訳:岩波文庫)
とあり、アグニを神々の世界から人間の世界へとつれてきてくれた神である。
 マータリシュヴァンは、火を起こす木片(アラニ)を神格化したものだとされる。だが、幸いにもヴェーダの神々は、ギリシャの神々ほど残酷でなく、マータリシュヴァンは、特にお咎めは受けなかった。
 マータリシュヴァンは、別の『アタルヴァ・ヴェーダ』では、一切を清浄にする風の神とされている。
 つまり、大気の中にあって、火を天より地上へもたらす神が、マータリシュヴァンである。つまり、彼は雷の神、もしくは雷によって生じた火の神だったのではないかと考えられる。