西洋神名事典


Amazon 西洋神名事典

 新紀元社発行、西洋神名事典に関する、追加・訂正のページです。
 事典と、このページに関するご意見、ご要望は、■山北篤まで、メールください。今後の企画の参考にさせていただきます。

Acoran

アコラン

アコラン

 アフリカ西岸のカナリア諸島の人々に信仰されている神。その寺院は侵すべからざる聖域であり、人々の通いにくい遠い山中に置かれる。神への奉げものは牛乳であり、白い革の服を着た乙女たちによって行われる。

Mahrem

マーレム

マーレム

 古代エチオピアのアクスム帝国の戦士の神。
 アクスム帝国の王は、「マーレムの息子」という称号を持っていた。

Ilmukah or Ilumguh

イルムク

イルムク

 古代イエメンにあったシバ王国の主神。月の女神である。
 主神が月の女神である理由は、砂漠を旅する人間にとって太陽の出ている時間は暑すぎる。そこで、夜に旅をするのだが、このとき道を照らしてくれるのが月だからである。

ダト・ヒミヤム

ダト・ヒミヤム

 古代イエメンにあったシバ王国の第二の神。太陽の女神である。
 月が主神のイエメンにとっても、太陽はないがしろにできるものではない。そこで第二の神となった。太陽神が女神なのは珍しいが、これは強烈な暑さをもたらす太陽を女神とすることで、少しでもやさしく輝いてほしいという人々の希望の反映だとされる。

Cueraperi

クエラペリ

クエラペリ

 アステカのポレペチャ族の創造神。クエラウァペリの夫。彼らの神話では、天空と大地は、中央と東西南北の5つに分けられるが(中央は青、東は赤、西はしろ、南は黒、北は白で象徴される)、それらを統べるのは同じ神である。

Cuerauaperi

クエラウァペリ

クエラウァペリ

 アステカのポレペチャ族の創造母神。クエラペリの妻である。一種の地母神と考えられている。
 彼女は、シナペクァロという町に鎮座し、東西南北を統べる神の補佐として、赤雲、白雲、黄雲、黒雲を作った。
 また、彼女は植物全てを産み出した神なので、食物母神としても崇められる。

Xaratanga

ハラタンガ

ハラタンガ

 アステカのポレペチャ族の月の女神。クエラウァペリの娘である。「汚物、不潔、肉欲の女神」と言われるが、邪神ではない。逆に、これらによって穢れた人間の罪を浄化する女神である。

Curicaueri

クリカウェリ

クリカウェリ

 アステカのポレペチャ族の主神。クエラペリとクエラウァペリの孫に当たる。その名前は「偉大な炎」という意味であり、火の神である。
 この神に捧げるべき最も重要な供物は、聖火にくべる薪である。そして、そこから上る煙は、人間と天空の神々とを結ぶ絆であり、また天空の神々の食物でもあった。
 その他には、煙草(神に捧げるため、聖職者たちは巨大な煙管で煙草を吸う)、マント(これも火にくべる)、人間の血などが捧げられる。

Huriata

フリアタ

フリアタ

 アステカのポレペチャ族の太陽神。クリカウェリの息子。

Tiripemencha

ティリペメンチャ

ティリペメンチャ

 アステカのポレペチャ族の5柱の雨の神。クリカウェリの弟神である。
 東の神:ティリペメ・クァレンチャ  Tiripeme Quarencha
 西の神:ティリペメ・トゥルプテン  Tiripeme turupten
 南の神:ティリペメ・カエリ     Tiripeme Caheri
 北の神:ティリペメ・シュンガペティ Tiripeme Xungapeti
 中央神:チュピ・ティリペメ     Chupi Tiripeme

 マヤでいうチャク神、アステカでいうトラロック神に相当する。

Eshu

エシュ

エシュ

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Orunmila

オルンミラ

オルンミラ

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Shango

シャンゴ

シャンゴ

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Nana-buluku

ナナ・バルク

ナナ・バルク

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Nhialic

ニアリク

ニアリク

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Legba

レグバ

レグバ

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Nodens

ノーデンス

ノーデンス

 クトゥルフ神話の神として知られているノーデンスだが、その原典はブリテンのケルトの神である。
 イギリスのグロスターシャーにあるリドリーの泉は、3世紀ごろ大規模な聖地として巨大な神殿や浴場が存在した。ここは、ケルトの癒しの神ノーデンスの聖地であった。ノーデンスは、海の神でもあったと言われ、クトゥルフのノーデンスが海の神でもあることを考えると、ラブクラフトがケルト神ノーデンスを原典に使用したことは間違いないだろう。

Cerridwen

ケリドウェン

ケリドウェン

 ケルト神話の、月の女神とも冥界の女神とも言われる女神。智恵と魔術、占い、魅了を司る。
 その象徴は魔法の大釜で、実際にその釜で1年と1日材料を煮立てて調剤すると、世界最高の「智恵」「霊感」「学問」の三つを得ることの出来る3滴の魔法薬を作ることが出来る。
 彼女に、2人の子がいた。一人は絶世の美女、もう一人は醜い息子アヴァグドゥ。醜い息子を不憫に思った女神は、彼のために、その薬を作っていたが、かき混ぜ役に選んだ少年グウィオンは、飛び散った熱い液が指に付き、それを舐めてしまったために、アヴァグドゥのために作られた力を得てしまった。そして、効果を発揮し終えた大釜は割れ、残りの薬は毒と化した。
 怒ったケリドウェンは少年を追いかけるが、三つの才能を得たグウィオンは野うさぎに変身して逃げてしまう。すると女神は猟犬に変身して彼を追う。すると、少年は川に飛び込んで、魚に変身する。女神は、かわうそに変身して魚を取ろうとする。少年は、鳥に変身して空へと逃れるが、女神は鷹になって追いかける。最後に、小麦の一粒に化けて隠れたが、女神は黒い雌鳥に変身し、その麦を食べてしまった。
 9ヵ月後、女神はタリエシンという美しい赤子を産む。この男の子こそ、グウィオンが生まれ変わった姿だった。憎い少年だが、さすがに自分のお腹を痛めた子を殺すのは忍びなかったのだろう、女神は赤ん坊を革袋に入れて海に投げ込んでしまう。
 だが、革袋は釣をしていた男に拾い上げられ、その元で立派な吟遊詩人に育つ。これが6世紀ウェールズの吟遊詩人タリエシンで、『タリエシンの書』という詩歌集を(少なくともその一部は)作ったという。