(C)hosoe hiromi 細江ひろみ
ノベライズ おまけ

LUNAR2

青き星のルーシア 1〜3


PS2ベスト

青き星のルーシア

原作者様 「月光」

ヒイロの日記

不特定多数参加のリレー日記。
ルールは誰でも可、24時間経過後連投可、だったかな?
かなりの成功を収め、キレイに終わっていると思う。
()内は、書き込んだ人

ヒイロ(細江)
 ○月○日 晴、ときどき吹雪
 今日、ルナからレミーナが、たったひとりで星竜の試練も乗り越え、やってきた。
 いわく「だって、お母さまったら私とよりによってボーガンのことを、相思相愛だと思って、結婚したらって言ったのよ!」
 彼女は涙目で、ボクたちにそう訴えた。
 

  

ヒイロ(細江)
 ○月△日 曇り、ときどき雪
 ロンファからの手紙が届く。
 旅を続けるレオがどこにいるかわからず、もしかしたらこっちに来ているのではないかという内容だった。マウリさんが心配しているらしい。もしレオがきたら、「お前はおじさんになるから、一度帰ってこい」と伝えてくれとのことだった。
 ルナからの手紙は、ときどき届く。返信は、手紙が置いてあった場所に置いておく。だけどいったい誰が、メッセンジャーをやっているんだろう。
 ボクはまだ、その姿を見たことがない。

  

ヒイロ(細江)
 ○月×日 晴、ときどき大嵐
 レミーナが、ルナへ帰った。
 ラムスに協力してもらって、「私にはちゃんと、心に決めた人がいるんです!」
 と、お母さんに言うのだそうだ。たぶん、ラムスは大喜びで協力し、そして芝居を芝居ではすまさなくするだろう。
 ボクはふと、ミリア様の目的は、それじゃなかったんだろうか? と、考えた。

  

ヒイロ(細江)
 ○月○日 曇り、ときどき雨
 ついに、手紙のメッセンジャーに会うことができた。
 そのメッセンジャーに、ロンファからの伝言を伝える。
 「というわけで、レオに会ったら、マウリさんに子供が出来たと伝えて・・・」
 「なにー! い、いや、わかった! その伝言、この仮面の白騎士が必ずレオに伝えよう! たぁ!」
 仮面の白騎士は、意味もなく大声を上げながら、走っていった。・・・そうじゃないかとは、思ってたんだ。ロンファも手のこんだことをする。
 それにしてもレオは、手紙を届けてくれるたびに、星竜の試練をくぐりぬけたんだろうか? レオも大変だと思うけど、星龍も大変だと思う。星竜が自ら試練を与えず、代理人を置いた理由は、こんなところにあったのかもしれない。

  

ヒイロ(細江)
 ○月■日 雨
 最近、雪ではなく雨が多くなってきた。青き星が目ざめはじめているのかもしれない。外へ出られないので、神殿の巨大な戦士像を調べていたら、動きだしたので、驚いた。たぶん、眠っていたルーシアのための、ガーディアンなのだろう。数えたら二十八人もいた。戦士像は、まるで大昔の賢者たちのようで、ボクはこのガーディアンを、哲人と呼ぶことにした。
 ルーシアに、台座に書いてあった「キョダイろぼっと」の意味を聞いたら、すごくイヤそうな顔をされてしまった。
 晴れたらこの哲人二十八号に手伝ってもらって、畑を作ろうと思う。

  

ヒイロ(katoh)
 ○月◆日 晴
 星々の輝きは本当にきれいだ。満点の星空を見上げ度に、いつもそう思う。その美しさはルナから見ても、この蒼き星から見ても変わらない。でも、二つの場所から見る星空には、一つだけ大きな違いがある。それはこの青き星の星空には、ルナで見た青き星の変わりに、ボクの住んでいたルナという銀色の星が見える事だ。
 ルナ、銀色の星、女神アルテナ様が青き星を失った人たちへと与え下さった、生命の息吹あふれる恵みの大地、じいちゃんやルビィやロンファやジーンやみんなが、たくさんの人たちが暮らしている所、
 でもどうしてだろう、そんな素晴らしい所であるはずなのに、あの銀色の星を見上げると、なんだか寂しさを感じてしまう。
 本当にどうしてだろう・・・

  

ヒイロ(瑞城 遼)
 ○月▲日 晴れ、ときどき曇り
 今日、ロンファから手紙が届いた。
 レオは相当慌てて帰ってきたそうで、家の扉が破壊されたらしい。(その後ちゃんとレオに修理させたみたいだ)
 子供も順調に育っているそうで、もう少し大きくなったら3人で遊びに来ると書いてあった。
 ルーシアはさっそく子守り歌の練習をはじめた。聞き手は今のところボクだけなので、何だかボクのためだけに歌ってもらってるみたいだ。
 でも、残念なことに最後まで聞けたことはない。いつも途中で眠ってしまうから・・・。

  

ヒイロ(つねひら)
 ○月▲日 快晴
 じいちゃんから手紙が届く。メッセンジャーさんは星竜の試練で怪我をしたのか、額に痛そうなたんこぶを作っていた。ルーシアが、
 「そのたんこぶはどうしたのですか?」
 と訊くと、彼は嬉しそうにニヤっと笑って、何も言わず去っていった。
 何か良いことがあったんだろうか?
 じいちゃんは相変わらず元気らしい。手紙には新しく見つけた遺跡の話やルビィとナルの話、そこまでは良かったんだけど、最後に僕とルーシアの結婚式はいつか? なんて書いてきた。
 こ、こんな手紙、ルーシアに見せられないな……
 手紙をそっと閉まってから、同封してあった花の種をもって畑の方に行った。作物もいいけど、そろそろ花が植えたいな。白い花、赤い花、黄色い花……、どんな花を植えるか、ルーシアに相談しよう。

  

ヒイロ(岸川)
 ◇月○日 曇りのち晴れ
 今日は夜空から銀の輝きが消える日、
 つまり、ルナが完全に欠けて見えなくなる日だ。
 一月に一度訪れるこの時はなんとなく寂しい気持ちになる。
 そこが僕の生まれた故郷だからだろうか?
 それとも、あの星の投げかける光が幼い頃に感じていたあの暖かなまなざしを思い出させてくれるからだろうか?
 そういえば、ルビィにも僕が小さい頃、蒼き星が見えない夜はびいびい泣いてたってからかわれていたなあ。
 でも、今僕は蒼き星の大地に立っている。
 蒼き星のやさしい輝きに見守られることはもうないんだよな。
 そうやってぼんやりルナの見えない夜空を眺めている僕の様子に心配したのか
 ルーシアが僕に話し掛けてきた。
 じっと僕の方を見つめている。
 …あれ? この感じ…?
 ルーシアの瞳の輝きは…
 そうか、僕はこのまなざしをいつも感じて…
 「ヒイロ、大丈夫?」
 もう一度ルーシアが声をかけてきた。
 僕がじっと見つめ返していたからか、ルーシアは頬を染めていた。
 大丈夫だよ、と応えて僕はもう一度ルーシアの瞳を見つめた。
 その輝きが蒼き星のそれと同じ物であることを感じながら

  

ヒイロ(katoh)
 ◇月△日 雨のち晴れ
 午前中の憂鬱に感じた雨も、午後にはすっかり止んだ。雲の間から陽光が降り注ぎ、水溜まりを眩しく輝かせる雨上がりの光景。軽く欠伸をしながら身体を伸ばし、久しぶりに吸う外の新鮮な空気。本当に気持ちがいい。
 ボクの隣で、ルーシアが目を閉じて静かに耳を澄ませていた。「何か聞こえるの?」と聞くと、ルーシアは「ヒイロもやってみて」と言うので、ボクも目を閉じて耳を澄ませてみた。
 始めは特に何も聞こえないように思えた。でもしばらくすると、少しずつ色々な音が聞こえてきた。
 始めに雪の解ける音が、雪解け水の流れる音が、そしてほんのりと頬に暖かい南風の音が聞こえた。本当に小さな音だった。ルナの大地では他の音にかき消されてそうな脆く、それでいて懐かしく感じる・・・まるで唄のようだった。降り注ぐ陽光に雪が解け、小さな水の流れを作り、ほんのりと暖かい南風が吹く、それはまるで春の唄・・・かつて受けた深い傷を癒さんがため、長い冬の中に眠りつづけ、そして今ようやく目覚め始めたこの青き星の春の唄・・・でも、なにか足りないようにかんじてしまうのは気のせいだろうか・・・
 目を開いてルーシアを見ると、まだ耳を澄ましながら閉じるその瞳には、うっすらと涙が浮かびあがっていた。
 考えてみればルーシアは誰よりも長い間、この青い星を見守ってきた。青き星のまだ人が住んでいた頃を知り、太古の戦いによって傷ついた姿を見、女神アルテナ様と共にルナへと旅立つ人々の姿をこの星から見上げ、そして長い間共に眠り続けてきた。ルーシアとって、この青き星は我が子のような存在なのだろう。今、青き星が目覚め始めている。ほんの少しだけだろうが、ルーシアの気持ちが分かるような気がする。
 いつのまにかボクの目にも涙が浮かんでいるのに気がついた。涙を拭いながらあたりを見回すと、さっき疑問に思った、目覚め始めた青き星の春の唄に何が足りないのかがなんとなく分かった。この青き星の多くは、いまだ雪に閉ざされている。だから今まだが大地の唄が聞こえない。そしていつか満ちるはずの溢れる生命の唄も・・・でも、いつの日かきっとルーシアと一緒に、今はまだ完全には聞こえない、きっと素晴らしいだろう青き星の春の唄を聞ける日が来ると信じている。
 いつの日かきっと・・・

  

ヒイロ(細江)
 %月#日
 最近、ルーシアが塔の奥から、妙なものを持ち出しては、いじくっている。
 今日は「てびれ」と「はみこん」だそうだ。
 どうやら青き星版の思い出の水晶らしい。
 いろいろなものが映し出されるけれども、残念ながらボクには意味がわからない。
 「ヒイロ、私は思い出にひたっているわけではないの。どんな花を植えようか? って、ヒイロは聞いたでしょ? だから、調べてみることにしたのよ。ほら、これが青き星。そして、青き星で咲く花よ」
 どこがどう青き星なのかはわからなかったけれども、花はなんとかわかった。
 これは「しむ明日」で、青き星に植える花によって、どう環境が変わるかを、教えてくれるのだそうだ。明日を見るクリスタルというとこだろうか?
 ルーシアは、今度ボクが興味を引きそうなものを、出してきてくれると、約束してくれた。
 勇者アレスに関する予言の記録を、最近見つけたのだそうだ。
 それにしても、「目がドラ」というのはなんだろう?
 記録を見るには、それも必要なのだそうだ。
 目がドラゴンみたいなもののことだろうか?
 勇者アレスが青き星で予言されているなんて、すごいんだな、というと、ルーシアは意味ありげに微笑んだ。
 

  

ヒイロ(な住)
 ◇月▽日 雨
 今日は一日中雨が降っていた。
 しかたがないので暇つぶしに神殿内を探索してみたが、特にこれといって大きな発見はなかった。
 と、ここまで書いたところでルーシアがなにやら興味深そうに後ろから僕のことを眺めているのに気づく。
 「ヒイロ、神殿の探索記録を付けているの?」
 「ちがうよ、これは日記といってね……」
 ルーシアに、「日記」という物について簡単に説明してあげた。すると自分もこれから「日記」を付けてみたいと言いだした。
 ルーシアの日記か……。ちょっと読んでみたい気もするけど、勝手にひとの日記を読んだらいけないよな。

  

ルーシア(な住)
 ◇月▽日 午後○時◎×分〜午後●時●◇分間を除き雨
 午前◇時◎◎分 起床。
 午前◇時●×分 ヒイロを起こす。
 午前◇時●△分 ヒイロとともに朝食を摂る。
 午前◆時◎◎分 雨の勢いが強くなる。
 午前△時◎◎分 雨の勢いがわずかに弱まる
 (以下、しばらく天気の変化が記してあるだけなので中略)
 午後◇時×●分 ヒイロが暇つぶしだといって神殿の探索に出かける。私はその間子守り歌の練習をする。
 (以下、しばらく天気の変化が記してあるだけなので中略)
 午後□時×▲分 ヒイロから「日記」という物について学ぶ。私も「日記」を付けてみたいと提案する。
 午後□時×○分 生れて初めて「日記」を書く。
 午後■時◎◎分 就寝。

 

 ヒイロ(細江)
 ■月■日雨
 ここのところ、雨ばかり続くので、畑仕事や庭仕事ができない。
 ぼーっと雨をながめていたら、ルーシアが来て、「はい!」と、一冊の本を差し出してきて、日記を書いたから、読んで欲しいという。
 どうやら大昔の青き星には、「交換日記」というものがあり、友人や恋人の間で、一日ごとに日記を交換するという儀式があったらしい。
 ルーシアは、どうやらその交換日記を、やってみたいらしいのだ。
 隠し立てするような秘密もないし、それも面白いかもしれないと、思った。

  

ヒイロ(岸川)
 *月*日 風の穏やかな日
 最近、蒼き星に「生きているもの」が僕らのほかにもいることを発見した。
 しかも僕のすぐ近くに。
 その謎の同居人の名は…ノミ。
 僕の服についていたんだ。
 どうりで首のあたりがかゆいと思った。
 きっとルナでみんなと別れた時にルビィに泣き付かれた時に移されたものだろう。
 (と思う、ルビィが怒るかもしれないけど)
 ん? ということはこのノミはルナから蒼き星へと渡ったはじめてのノミなの? 

  

ヒイロ(岸川)
 ○月◎日 魚のような形の雲
 今日も僕は「生きている」同居人を発見することとなった。
 しかも彼らは僕が連れてきたわけではない、完全に蒼き星で生まれた存在だ。
 彼らとであったのは、食料庫。
 ふと部屋の隙間を覗き込んだ時に発見したのだ。
 その名はゴキ○リ。
 一匹見つけたら三十匹はいるという、彼らである。
 彼らは死の星だった蒼き星でもこうして生きてきたのか。
 さすがに強靭な生命力を誇る彼らである。
 (グェン爺ちゃん達と暮らしていた時は食べ物が何にもなくて、干からびていたやつしか見なかったけど)
 その時ちょうどルーシアも彼らを見つけたのだけど、彼女は思い出したかのように「キャー」と叫んだ後、どこからかスリッパを取り出して彼らを追い駆けまわしていた。
 聞いてみると叫んだのは以前レミーナ達に彼らを見つけたら僕の前ではそういう反応をするように言われていたからだそうだ。(なんでだろう?)
 そして、彼らを叩くのに使った道具は「ゴムスリッパ」といって、普段は履き物なのだけど、さっきのような時に使ったり、蒼き星ではその昔、台の上で小さな玉を打ち合う遊びのラケットに使ったり、人の頭を叩いて人を笑わせるための道具にも使っていたのだそうだ。
 …蒼き星の人って一体? 

  

ルーシア(瑞城 遼)
 ○月◎日 ×時◇▲分〜×時◎▼分まで曇り その他は晴れ
 午前□時×○分 起床
 午前□時▲▽分 ヒイロを起こす。
 午前□時▲●分 ヒイロと共に朝食を摂る。
 (しばらく天気変化の記録)
 午前×◇時●□分 昼食の材料を取りにヒイロと共に食料庫へ向う。
 隙間でゴ○ブリを発見。よく観察しようと近づきかけて、ふとレミーナの言葉を思い出す。
 「いーい? ルーシア。よぉーっく覚えとくのよ。もしもヒイロの前でゴキ○リを見つけたら、まず『キャー』って叫ぶのよ。その後、ヒイロに抱きつ・・・。・・・無理よね・・・。え? あ、ああ! いいのいいの、気にしないで! ただの独り言だからっ♪ とにかく! ヒイロの前でゴ○ブリを見たら『キャー』よ、『キャー』!」
 さっそく、それを実践する。・・・何のためなのかしら・・・?
 ともかく『キャー』を叫んでから「ゴムスリッパ」を持ってきてゴキ○リを退治する。
 ヒイロに「ゴムスリッパ」について説明。
 普段は履き物だが、ゴ○ブリを発見したときなどは先ほどのように使用する。また、遊びに使ったり、人を笑わせるために使ったりもする。とても用途の広いものだと説明するが、ヒイロは不思議そうに「ゴムスリッパ」を眺めていた。
 (ふたたび天気変化の記録)
 午後□×時△▲分 本日の「日記」を記入。
 午後□▽時○×分 就寝準備後、ヒイロと日記を渡す。

  

ルーシア(つねひら)
 ◇月△日
 今日は「しむ明日」でヒイロが植えるお花の色を決めてみようと思う。
 どんな色が良いかしら……
 かわいい赤色がいいかしら?
 ルナで買った、赤いチューリップのパジャマとお揃いの色。
 ……… 作成……… 完成図表示……
 ………ルナの夜空におおきな「赤き星」が輝いているのは、
 あわないような気がする。
 ルナの夕焼けは綺麗だったけど、それが一晩中続いたらルナの人々が驚いてしまうわ。
 じゃあ、いろんな色の花を植えてみたらどうかしら?
 グェンが送ってくれた花、全部を植えて。
 ……… 作成……… 完成図表示……
 ………、でもこれでは「サイケカラーの星」になってしまうし、やっぱりルナの夜空にあわないような気がする。
 あら? 画面端に何か表示されてる。何かしら……?
 『生態系の循環が完成していません。
 ……ゴキブリが全滅しました。
 ……植物に栄養が行き渡りません。
 ……このままでは生命が生存できません』
 私には、青き星を司る資格がないのかしら……
 

  

ヒイロ(つねひら)
 ◇月△日
 今日、ルーシアががっかりした顔で「てれび」の部屋から出てきた。
 何があったのか訊いたけど、ため息をつくばかりであまり話してくれないし、
 「私、青き星をお花でいっぱいにしようとしただけなのに……」
 と言われても、僕には何のことだかよくわからない。
 よくわからないけど、ルーシアから聞いた話を総合すると、ゴキブリが全滅したらしい。そしてお花も枯れてしまったらしい。
 ゴキブリが全滅したのは、食料が荒らされなくてすむし、それはそれで嬉しいことだと思うんだけど……
 でもルーシアは、
 「青き星を司る私には、種の生死を決定することはできないの」
 と、ため息混じりに言った。
 あの部屋で一体何があったんだろう?
 今日はもう遅いから、明日、ルーシアを誘ってピクニックに行こうかな。
 じいちゃん仕込みの料理をお弁当にして、どこか見晴らしのいい場所に……
 再生も進んでせっかく暖かくなってきたのに、ルーシアがふさぎ込むと、また青き星が凍てついたように冷たくなってしまう感じがするから。
 

  

ルーシア(細江)
 ☆月×日 晴れのち雲り、ところにより雨一部雪と雹
 ▽時■分
 ルナから、様々な植物の種、そして小動物の輸入計画を立てる。
 ルナの動植物の大半は、もともと青き星の再生の日のために、ルナへと移植されたものなのだけれども、長い年月と、そして魔法力が、多くの種を変異させてしまっている。
 だけど、青き星の生態系を完成させるには、どうしても多様な種が必要。
 計画の第一段階として、仮面の白騎士を捕まえるためのワナを仕掛けた。
 ○時○分
 ワナが稼動。かかったのは、ヒイロだった。

  

ヒイロ(細江)
 ☆月×日
 今日は天気がめちゃくちゃ。
 どうやらルーシアの機嫌に、影響されているらしい。
 大好きなルーシアへ。
 ワナをしかけるときは、事前に教えてください。
 ボクでなければ、死ぬとこだったと、思います。

  

ヒイロ(岸川)
 ●月×日 晴れのちくもり
 今日は、ルーシアが仕掛けたレ…、仮面の白騎士を捕まえるための罠をとりはずすことにした。
 彼は手紙のメッセンジャーであって、常に植物の種を持っているわけではないということ、そして彼の場合、罠を仕掛けて捕まえるよりもっと簡単な方法があることを教えてあげたんだ。
 その方法は「困ってみせること」。
 彼は「正義の味方」だから困っている人のもとへはすぐに駆けつけるのだ、って本人が言っていたし、実際ナルやボーガンさんの例ではどこからともなくあらわれたらしい。
 明日、本当に来るかどうか試してみようね、ルーシア。
 PS
 でも、仮面の白騎士に手伝ってもらうのはいいアイデアかもしれないね。
 彼の大地の魔法は畑を耕すのにとても役に立つだろうし、ってルーシア、仮面の白騎士のこと、きちんとわかってる? 

  

ルーシア(細江)
 ●月*日 晴れ、晴れ、晴れ、晴れ、やや曇り、晴れ・・・
 困っていると、仮面の白騎士が来てくれた。
 ヒイロが来てくれることは、知ってる。
 っていうことは、ヒイロが仮面の白騎士ということになる。
 だから、この日記を渡すことにした。
 種を、お願いしますね。できるだけたくさん。

  

ヒイロ(な住)
 ●月*日 晴ときどき曇り
 今夜はなぜかルーシアが日記帳を僕のところに持ってきてくれなかった。
 ルーシアの部屋に行ってみたがもう寝てしまっているようだ。
 起こすのも悪いし、しかたがないので以前使っていた日記帳に日記を書いている。
 今日、メッセンジャーである仮面の白騎士がルナからロンファの手紙を届けにやってきた。
 手紙を受けとり、お礼を言おうと思ったら突然、
 「むむむ…!? 誰かが私を呼んでいるぅっ!!」
 …と、叫んだかと思うや否やよくわからない奇声を発しながら凄まじい勢いで走り去ってしまった。
 「誰かが」といっても、この星には僕以外にはルーシアしかいないんだけどな……。
 多分ルーシアが「困ってみせた」んだろう。
 ……でもよくルーシアの声が聞こえたもんだな。この時ルーシアは神殿の外、僕は中にいたから僕にはルーシアの声は聞こえなかったんだけけど。
 獣人族ってそんなに耳がいいのかな? それとも彼が特殊なだけなのかな?
 とにかく気を取り直してロンファの手紙を読んでみた。
 内容は、◎月☆日頃に子供を連れてこっちに遊びに来るというものだった。
 こりゃあ急いで歓迎とお祝いの準備をしなくちゃ、だな。たいしたもてなしはできないかもしれないけど。
 その後レオがなにやら不思議そうな表情をしながらルナへ帰っていった。
 ……何があったんだろう?

  

ルーシア(伊武)
 ○月◆日 曇り時々雪
 今日、レオさんにあいました。
 けど「私は仮面の白騎士だ! 断じてレオと言う良い男ではない」と言うんです。
 やっぱり、人間て不思議ですね。
 ヒイロはどうおもいます?
 PS
 それと、レオさんもたまにメッセージを残したいそうです。

  

ヒイロ(細江)
 ○月○日
 ヒイロよりルーシアへ
 あ・あのねルーシア。はずかしいから、この日記はレオには見せちゃ、だめだよ。

  

ルーシア(細江)
 ○月○日
 ひさしぶりに、そしていつものように突然、レミーナが来訪。
 見知らぬ人物を数人連れてきている。
 星竜の試練=学校の卒業試験とのこと。
 残念ながら、青き星に到着してから、全員が私の罠にかかってしまい、不合格になってしまった。
 かわいそうなことをしたかしら。
 レミーナがこの日記に興味を持つ。
 見せてもいいわよね。だって、レミーナはレオではないんですもの。

  

ヒイロ(伊武)
 ○月○日 快晴
 今日は仮面の白騎士がやってきて、ルーシアにとたくさん花の種を持ってき手くれました
 直接あって渡していく事を進めましたが、どうやら白騎士はルーシアには弱いみたいです
 そう言えば今度ロンファもマウリと一緒にこっちに来るそうです。

  

ヒイロ(半蔵)
 ◯月#日 曇
 今日、白騎士がいつものように持ってきた何通かの手紙の中のロンファやレミーナからのの他にジーンの手紙が混じっていた。
 そういえば、ロンファやレミーナからの手紙は多いけど、ジーンのはめったにこない。
 久しぶりのジーンの近況報告。
 ジーンの手紙には、最近よくにキャラバンにレオが訪れるのに、顔をみせにきたわりには、なぜかジーンに対してはよそよそしいらしい。
 どういうワケかレオはジーンのダンスを遠目で見つめてはいるのだが、アンコールも終わり、ジーンのファンクラブの男どもがジーンに群がりはじめると、いつのまにか立ち去ってしまうそう。
 久しぶりに会うのだから、あの頃精神的にもできなかった、ゆっくり酒を組み交わしながら二人で今の平和を楽しんでもいいのに、なんグチってある。
 よく考えるとジーンの近況報告には、他のみんなよりもレオついて結構書いてあるな。
 レオはそんなにたびたび、ジーンの顔をみにいってるんだろうか?
 ふと、おもいついて仮面の白騎士にジーンがレオの事を心配しているらしいよと告げたら、かなり動揺してた。

  

ルビィ(katoh)
 ☆月◇日 ちょっぴりナイーブなオサカナ日和
 何よヒイロの馬鹿! せーっかくわたしが青き星まで随分苦労して会いにきてあげたのに、ちょっとヒイロの日記を見ようととしただけで、何もあそこまで怒る事ないじゃないのよ!
 あんまり頭にきちゃったから、ルナに戻る時にヒイロの日記を勝手にもってきちゃった。
 ・・・・ヒイロ、今頃困ってるのかなあ。ちょっと悪いことしちゃったかなあ
 ・・・ごめんねヒイロ。
 でもいいなあヒイロとルーシア、二人とも仲がとっても良さそうで。交換日記かあ、うらやましいなあ・・・わたしとナルとなんか・・・今のなし、冗談、間違いよ。ナルなんかまだまだ子供だもん。それにいつも喧嘩ばっかりで、ナルったら、わたしの顔を見るといつも悪口を言ってくるのよ。まーったく、まいっちゃうわよ。あーあ、素敵な相手が見つからないかなあ・・・

  

ナル(katoh)
 ☆月※日 うざてってえ曇り空だ
 だぁーーー!
 めんどくせえ!
 なんだってオレ様がこんなもの書かねえとならなえんだ。
 ルビイの奴、交換日記とか何とかぬかして、オレ様にこいつを書けと渡しやがったが、よく見りゃあこいつは元々ヒイロの日記じゃねえかよ。まったく、あいつは何考えてやがんだか。だからガキだってんだよ。
 まったく少しは大人になりやがれよ。じゃねえとなあ、じゃねえとなあ・・・ちっ、どうでもいいや、あいつがガキだろうとどうだろうと、オレ様には関係のないことだ。大体なんだよ、何が「素敵な相手が見つからないかなあ」だ。あいつみたいなガキの相手なんかオレ様以・・・だぁーーーーーーーーーーー! 今のは嘘だ、今のはナシ! あんなガキの事なんてどうでもんだよ!
 あー、もういいや、明日も早いし、さっさと寝ちまおうことにしよう。
 しかし、この日記をどうしようか。元々ヒイロのもんだし、いつまでもオレ様が持っているわけにもいかねえ・・レオかジーンか、とにかくヒイロに知り合いにでも会ったら渡しちまうとしよう。

  

ジーン(半蔵)
 日記△日@日 ルナ晴れ
 今日、カーニバルにナルとルビィが遊びに来た。
 帰り際にナルから仮面の白騎士にこれを渡してくれなんて日記を頼まれちまったよ。
 仮面の白騎士ってアイツしかいないよね。
 ナルもなんで、レオあての頼み物をアタシに持ってくるかねぇ。
 でも、悪いけどつい、好奇心が勝っちゃって日記をパラパラみちゃったよ。
 おもったとおり、あのふたりは蒼き星で仲良くやってるみたい・・・二人だけの世界かぁロマンティックだねぇ、いいなぁ・・・って・・・!?なんだい! レオったらそんなにしょっちゅう蒼き星にいってたのかい。
 こちとら、不器用モンで融通がきかないアイツがどこかで、とんでもないことしでかしてるんじゃないかと心配してたりするのにさ。星竜の試練ならアイツの力じゃ充分大丈夫か・・・って。やだ、アタシ何ホッとしてるんだろ。
 たまに顔見せにくるにはくるけど、アイツ、なーんか、ぎこちなくって何言ってんだか、わかんないままいつのまにかいなくなっちまう。
 レオが見にくる時って踊りも調子よくステップが踏めて、いつもより男客のラヴレターや花束が多いくらい出来良いのだけど。あのとーへんぼくには踊りの善し悪しなんてわかんないんだろうなぁ。最後まで見てくれてるのかしら。おかげで手紙を持ってきてくれるのはいいけど、返事を渡す頃にはいなくなっちまうし。なんか煮え切らないったら。まったく。
 ところで、これレオもとい仮面の白騎士に渡してもいいものかねぇ。
 レミーナはしょっちゅう蒼き星に行っているらしいし、ロンファとマウリも子供連れて蒼き星に行くなんて言ってたから、そっちに渡したほうがいいのかねぇ。律儀なレオが人のモンみちゃうなんてありっこないけどさ。
 レオも未だ、仮面の白騎士やってるなんて・・・男ってバカというか、そこが可愛いというか・・・。
 ふぅ、今夜も蒼き星は綺麗にみえそうだね。なんだか、ひと踊りしたくなってきたわ。でも残念、ルーシアやヒイロには見えないんだよね。
 今度、艶をますます増したというジーンさんの踊りでも、見てもらいに行こうかね。ルーシアとに歌や踊りを教えてあげるなんて約束もまだだし。
 そうだ、次にレオが遊びにきたとき無理にでもつかまえて案内してもらえばいいか。ついでにレオの妙な態度の原因もはっきりさせたいし。
 フフ。なんだか、楽しくなってきたじゃないか。

  

レミーナ(岸川)
 ●月×日
 お金でも降ってこないかしら
 ヤッホー、ヒイロ、ルーシア元気ィ?
 ジーンがあなたたちの日記を持っていたから見せてもらったわよ。
 ふ〜ん、この前見た時と違って、結構他の人も書いてるじゃない。
 じゃ、わ・た・し・も。
 えーっとねえ、うちも大変なのよ。この前、魔法ギルドのメンバーに星竜の試練を受けさせて蒼き星までいったのはいいけど、わたしがルーシア達と話してるうちになぜだかみんな大怪我しちゃって不合格になっちゃうし。
 それにせっかく人々の役に立つ魔法ギルドを目指してるのに今動ける人がいないのよ。
 見習いは帰ってきたメンバーを見て星竜の試練を受けるのを嫌がってるし、噂が広がって新しく入ってくる人も少なくなっちゃうし。
 …今いるのはボーガンだけか。
 ボーガンといえば、ちょっと聞いてよ。ほとんど役に立たないのをお情けでうちにおいてやってるのに食べる量がすごいのよ、それも甘いものばかり。お砂糖なんてギルドでまとめて買ってある分の8割はあいつが使ってるんじゃないかしら。
 この前飲んでたお茶なんてお砂糖20杯も入れてたから、こっちが気分悪くなっちゃったわよ。
 …お屋敷の大掃除3ヶ月分追加だわ。
 そういえばラムスも甘いもの食べ過ぎなのよね。
 はあ、何で私の周りにはこんな男ばかりなのかしら。
 それじゃ、ジーン、仮面の白騎士にちゃんと渡してね。
 ついでだから彼にも書かせちゃいましょ。

  

ジーン(細江)
 ×月○日
 そーゆーわけだから、何かかきなさいよね、レオ。

  

仮面の白騎士(細江)
 ×月○日
 だから私は
 レオではなーい
 というに!
 ヒイロ(な住)
 ☆月◇日 天気は…確か噴火が起きる前は晴れだったかな。
 またこの古いほうの日記帳に書くことになろうとは…。
 今日、ルナからルビィが遊びにやって来た。
 「ヒイロ〜聞いてよおぉ〜! ほんっと、ここまでたどり着くのに苦労したんだからぁ! 星竜ったらあったまかたいのよぉ〜!? あたしが青き星に行きたいって言ったら、やれおまえはこのルナを支える存在だからどうとか、竜としての自覚がどうとかってクドクドとうるさいのよ!? まるでナルみたいなんだから! もう! チョットは青竜さんを見習いなさいっての!」
 青竜はちょっと軽すぎると思う………。
 そしてルビィは、数時間に及ぶ口論の後転送のクリスタルを使わせてくれなかったらルナじゅうを砂漠だらけにしてやると星竜を脅したらやっと一日だけという条件でしぶしぶ使わせてくれたという話や、ナルに人間に化ける方法を教えてもらおうとした時の話(ナルの悪口)、グェンじいちゃんがまた新たな遺跡を発見したことや、仮面の白騎士が器物破損の常習犯として指名手配されていること等々、延々と話しつづけた。
 やっとルビィの話(後半はほとんどナルの悪口)が終わり、ホッと一息ついたら、
 「あれぇ〜ヒイロってば日記つけてるの?」
 「うわぁ〜〜っ!! 見ちゃだめーーーっ!!!」
 むきになって見せないようにしたのが逆効果だったようだ。
 星竜やナルのことで機嫌が悪かったルビィはあっさりとキレてしまった。
 赤竜の力恐るべし……。神殿付近の火山と言う火山が次々に大噴火を起こすとは……。
 ルーシアが結界を張ってくれて助かった………。
 それにしても、空が火山灰のせいで真っ暗だよ…。気温は上昇したけど。
 ドサクサにまぎれてルビィは日記帳を持って帰っちゃうし。
 トホホ…今日は散々な目にあった…。

  

白の騎士レオ(伊武)
 ○月×日 至って快晴
 今日もまた、あのいい男に会った、そう仮面の白騎士。
 ジーンやレミーナが何か言ってるようだが、彼程の、いい男はそうおるまい。
 妹思いのいい男だ。
 ジーン・レミーナ私は断じてあのいい男「仮面の白騎士」ではないぞ。
 それから私は、今遺跡の調査で多忙な毎日を過ごしている。
 決して星竜などの試練はクリアーしていない。
 彼くらいの男なら星竜の試練などたやすいはずであろうが私は決して知らぬぞ。
 だから、ヒイロよルーシアに伝えて欲しい。
 「私は決して仮面の白騎士と言ういい男ではない」と。
 そう最近はたまにジーンのカーニバルよく顔を出している
 ジーンの踊りはいつ見ても熱くなるものがある。
 がしかし、残念ながら最後まで見てやれないのが残念である。
 いつも踊りの途中で私を呼ぶ声が聞こえてくるのだ。
 やはり白の騎士としてはそれを聞き逃すわけに行かぬのだ
 だからいつもスマンジーン
 さてこの日記は今度星竜にチャレンジする。
 我が妹夫婦マウリとロンファにでも渡すとするとしよう。
 ロンファへ星竜にチャレンジに当たって(注:これは、あのいい男から聞いた話だ)毎回思うが奴は、力抜くと言う事を知らぬ、毎回全力で来る。
 あれほど毎回行ってるのにいつも全力で来る
 だから、一度ヒイロ達とクリアーした時の事は忘れて改めて挑むが良い。
 (もう一回注:これはあくまで仮面の白騎士から聞いたことである。)
 最後にヒイロへ
 決して私はお前達の日記など見ようと思わなかったがジーンやレミーナの仮面の白騎士に対する言いぐさ、正義の白騎士として黙っていられなかったのだ。
 正義の男として見逃すわけにいかなかったのだ、お前程の正義の男なら俺の行為を必ず信じてくれると思う。
 それでは仮面の白騎士によろしくと伝えてくれ。

  

二児の母マウリ(伊武)
 △月×日 すがすがしい晴れ
 はぁ、レオ兄さんて最近どうも様子が変だと思っていたの
 なんか輪をかけて忙しそうにしていたかと思えば
 ・・・・・・こんな事をしていたなんてやっぱり相変わらずなのね
 昔から猪突猛進な所はかわって無いみたい
 そうそうみんな私たちの子供の話なんだけど、男の子と女の子の双子なんだけど、まだ名前を決めてないの。
 どんな名前が良いかな?
 一応なんだけど、候補として「ラウル」と「マイリ」ってのをレオ兄さんが考えたんだけど、レオ兄さんには悪いけど、私としては少し不満かな。
 何か他には良い名前はないかしら?
 そうだみんななんて名前が良いか考えてくれないかしら。
 そうだそれが良いわ。
 そう言うことで以後この日記を読む人たちは、ロンファと私の愛の結晶「子供の名前」を考えて。
 お願い。
 とりあえず、次はロンファに読ませるはね
 それじゃみんなお願いね!! 

  

二児の父マウリに世界でいちばん愛されてる夫ロンファ(半蔵)
 △月◯日 曇り
 マウリが最近育児にかまけて俺をかまってくれない。
 さっきも、ふざけてじゃれつこうとしたら子供がみていると諌められちまった。昨日も、畑仕事に出かける前にいつものヤツをやろうとしたら、とたんに男のほうが泣き出して俺はおいてきぼりだ。
 俺と子供とどっちが大切なんだと聞いたら、マウリのやつ「あなたはいちばん大切だけど二人ともあなたのとの愛の結晶なのよとても大事だわ」なんてな、可愛いこといってくれるぜ。
 まぁ、愛の結晶だけあって、どちらも俺とマウリに似て美男美女このうえなしだぜ。
 俺もいまじゃ、おしめの替え方からミルクのあたため方まで上手くやれるようになったぞ、ラーパの負け知らずの勝負師の頃には思いもよらない日々だ。
 だが、子供の名前は未だ決まらねぇ。
 いっそのこと潔く丁と半にしょうと言ったら、マウリとレオに潔すぎると顔面ストレートパンチをもらった。さすが兄妹、直情的なとこも似たもんだ。
 それはともかく、にらんだとおりメッセンジャーはやはりレオだったみたいだな。
 ヒイロが星竜の試練を越えていった後、自分も腕試しがしたいような事は言ってたが、青き星に行く理由がないとかぼやいていたんだが。まぁ、メッセンジャーとはレオにしては気のきいたアイデアだ、仮面の白騎士を名乗るには無理があるが。
 いい男と公言するなら、せめてウチの子供の叔父らしく少しは落ち着いて欲しいもんだ。
 ジーンにはレオに用があるなら、困ってみせるよう薦めておくか。レオも色気づくとすこしはマシになるかもしれん。
 ところでヒイロ、日記をみる限りではなんだが。おまえさん達は愛の結晶はいつなんだ?
 雨で畑仕事ができないなら遺跡発掘の他にすることがあるだろうが。
 ルーシアのことだから、おまえがしっかりしないと青き星で人間が増えない事もありえるぞ。
 青き星へ行く話だが、今のまだ産後まもないマウリに魔法使わせたり、乳飲み子ふたりを連れて星竜の試練を受けさせるのはちょっと心配だ。俺ひとりの身じゃないからな、こればっかりはサイコロにまかせるワケにもいかん。
 とりあえず、明日にでもマウリに困ってもらって仮面の白騎士にこの日記を渡そうかと思っている。
 マウリもみなに名前を考えてもらいたがってるし。しかし、丁と半のどこがイカンのだろう。

  

アリス(katoh)
 △月◎日 快晴
 ヒイロさん、お久しぶりです。私です、アリスです。あの時は本当にお世話になりました。
 驚きましたか? 私も驚きました。だってヒイロさんったら、今あの青き星にいるというのですもの。
 大事な人(ルーシアさんですよね?)に逢えたそうですね。本当に良かったです。
 どうして私がその事を知っているか不思議ですか?
 実は、メリビアに買い出しに来たロンファさんに偶然会った時に、ヒイロさんが青き星に渡った事、そこでルーシアさんという方と暮らしている事を教えてもらいました。
 その時ロンファさんが、「詳しい事はこいつを読めば分かる」とおっしゃり、ヒイロさんの日記を渡してくれました。だけど中身は読んでいません。それって失礼な事ですものね、本当ですよ。その代わり、ヒイロさんへのお手紙として、日記を使わせてもらっています。それくらいはかまわないですよね?
 ところでヒイロさん、ルーシアさんって一体どんな方なのですか。素敵な方ですか。ヒイロさんが青き星まで遭いにいった方ですもの、きっとととっても素敵な方なのでしょうね。 私も早くルーシアさんにも負けないぐらい素敵になりたいなあ。そしてヒイロさんをびっくりさせるの、その時を楽しみに待っていて下さいね。
 あっそうそう、私の事も書いておきますね。私はあれからお父さんと一緒にメリビアに帰りました。私が壊してしまったメリビアの街も今ではすっかり元通りになり、叔父さんや叔母さんとそしてお父さんの四人で、新しく建て直した叔父さんの家で暮らしています。
 今度、お父さんと二人でお母さんのお墓参りに行こうと思っています。
 きっと村の人たちは魔族の血を引く私を歓迎しないと思います。それでも、ほんの少しだけでもいいから、お互いに歩み寄れたらと思っています。ほんの小さな一歩でも、積み重ねていけばいつかはきっとお互いに心を開き合える日が来ると信じています。そうですよね? だからヒイロさん、青き星から応援して下さいね。
 また機会があったらお手紙書きます。
 アリス・ランプリングより
 P.S
  いつかヒイロさん達の所へ遊びに行ってみたいと思います。その時は、ヒイロさんとルーシアさんの子供に会わせて下さいね。

  

仮面の白騎士(瑞城 遼)
 □月▲日 快晴
 はぁ・・・。(何やら難しい顔をして溜め息をついたと想像して下さい)
 先日、赤竜のルビィが青き星より持ち帰ったヒイロとルーシアの「交換日記」というものが再び、私の手元に戻ってきた・・・。はぁ・・・。
 「交換日記」は数人の手によって様々な所へと回され、様々な扱いを受けた模様。
 あー・・・、その。だから、つまり、だな。うん。
 (何やら非常に困った顔で言いにくそうにしているところを想像して下さい)
 すまぬっ! ヒイロっ!! そのっ!
 に、日記が・・・あ、いや、その、無くなったわけではないのだがっ!!
 (脂汗がタラタラと流れる)
 日記の・・・後ろ半分が・・・その、
 破けてしまったのだっ・・・!
 ・・・ま、まぁ、その、不幸中の幸いというか、皆が書き込んだ部分は無事だったのだが・・・。その、続けてこの日記に書き込むことは困難と思われる。続きは新しい日記でお願いする。以上っ! さらばっ! は、ははははははっ! ・・・はぁ・・・。
 注:断じて、断じて私が破ったわけではないぞ! ナルとルビィが、「最後にもう一回書くのは自分だっ!」と日記を引っ張り合ったせいであって、断じて星竜の試練で破損したわけではないぞっ!
 (・・・どうやら困ったナルとルビィに頼まれたようですね・・・)

  

ヒイロ(瑞城 遼)
 日記□月▲日快晴(でも気分的にはちょっと曇り)
 今日、仮面の白騎士が来て行方不明になっていた日記を持ってきてくれた。・・・くれたんだけど。・・・はぁ・・・。
 表紙も中も結構ボロボロで・・・。とてもアノ日記と同じ物とは思えない・・・。
 後ろ半分は無くなってるし(汗)。
 ・・・でも、久しぶりにみんなのことがよくわかって楽しいかナ(笑)。
 ルーシアに読ませたら、こっちの日記は本棚にしまっておいて、今度からはまた別の日記をつけようと思う。

  

ヒイロ(岸川)
 ヒイロの日記 ●月◎日 流星が降ってきたと思ったら…
 今日、空を見上げると空の模様が一瞬、歪んだと思ったら、その場所から流れ星が降ってきたんだ。見ていると、どんどん大きくなってきたので何事かと思ったら、それは大きな鳥の姿をしていた。いや、大昔の文献にのっていた「飛行機」というものかもしれない。
 「それ」は僕たちのいる遺跡に降り立つと、何と鉄の巨人へと姿を変えて遺跡を壊そうとし始めたんだ。(その巨人には背中に翼のような飾りをつけていたので以降は「ウイング」と呼ぶ事にする)
 哲人二十八号たちガーディアンが遺跡を守ろうと頑張っていたけど、ウイングは大きな「銃」に似た棒杖から「光」を発したんだ。
 するとガーディアン達はひとたまりもなく壊されていく。
 何とかして止めさせようとウイングにつかまって話し掛けると中から人が出てきた。
 ちょっと目付きの悪い少年だった。
 その時ちょうど僕を心配したルーシアが現れて僕の名前を呼ぶとその少年は驚いた顔をして僕を突き飛ばしてウイングを鳥の形に変形させて飛び立っていった。
 あとでルーシアに聞いた話だと遺跡にある装置が故障して(次元なんとかっていう装置らしい)全然別の世界からやってきたのだそうだ。
 装置は修理したのでウイングと彼は元の世界に戻ったそうだけど…
 なんであの時驚いていたんだろう?
 ルーシア(岸川)
 ●月◎日 次元の乱れあり
 今日、遺跡の点検をしている際、誤って次元転移装置を作動させてしまう。
 結果としては異世界のガーディアンを召喚してしまい、哲人二十八号たちに多大な被害が及ぶ。
 幸い機能中枢に問題はないので修復は可能な模様。
 そのことに私とヒイロは安心する。
 何故なら彼らもヒイロと私の大切な「家族」だから。
 でも、問題が一つ残っているわ、ヒイロ。
 この装置がいちど作動するとしばらく時空が不安定になるの。
 具体的に言うと何もない所から急に何かが現れたり、何かがなくなったりするの。
 そういえば、最近も私たちの日記がなくなったし…、
 時間をさかのぼって影響しているとしたら大変だわ。

  

ヒイロ(細江)
 ▽月×日
 深夜、用をたしに起きたとき、夜空のルナに誘われて、深夜の散歩に出かける。
 すると、歌声が聞こえた。
 透き通るような、まるでルナの輝きのようなその歌に導かれて、ルーシアの花畑に入り込む。
 様々な色の花が、深夜だというのに咲き乱れ、ボクはむせるような甘い花の香りにつつまれ、夢を見ているような気分だった。
 花畑でルーシアが歌っていた。
 ・・・歌がとぎれたとき、ルナからの来客はいなかったから、ボクは当然ルーシアだと思い込んでいて、だからこう言ったんだ。
 「ルーシア、もう少し歌を聞かせてくれないかな?」
 そのとたん夢が覚めた。
 夢が覚めたみたいに、ボクは夜の花畑に、一人で立っていた。
 そして気がついたんだ。
 花が、咲き乱れていないことに。
 今まで聞いていたのが、ルーシアの歌じゃないことに。
 そして目の前にいた少女が、ルーシアじゃないことに。
 ルーシア。
 朝になってからやっと気がついたんだけど、あの少女は、ボクたちがルナで見た、あのアルテナ様の・・・、ルーナさんに、どことなく似ていたんだ。
 あの少女が歌っていた歌を、鮮明に覚えているんだ。
 夢じゃないと思う。
 それとも、夢を見たのかな?
 キミの言う、時空の乱れの影響なのかな?
 いずれにしろ、歌のプレゼントをボクは受け取った。
 ルーシア、今度一緒に歌ってくれないかな?
 夜の、花畑で。

  

ルーシア(ねこまた)
 ○月○日 大切なこと
 今日、神殿の地下から私を呼ぶ声が聞こえたの。
 懐かしい声で、わたしはいつのまにか昔の青き星のことを考えていたの。
 誰の声か分からないけど、とても懐かしい・・・
 でも、思い出したの。その声の正体を。
 それは、私以外のもうひとりのこの青き星を見守る者の声・・・
 ・・・正確には「者」というより「モノ」だけど・・・
 でも「彼女」は人間よりも人間らしい「モノ」なの・・・
 彼女が私を呼ぶということは、とうとうこの青き星が本格的に再生し始めるという
 ことだわ・・・
 でも彼女のことをすっかり忘れてるなんて、わたし、青き星を司る者として
 失格ね・・・

  

ヒイロ(竜栄)
 ▲月★日 今日はすこぶるいい天気だった。
 せっかくだからと、ルーシアを誘っての散歩中、空から人が降ってきた。
 青い帽子をかぶった少年が光の翼を持つ少女に抱えられて僕たちの目の前に降りてきたんだ。
 少年は普通の人間だそうだが、少女は光翼人という種族らしい。
 彼らとはすぐに打ち解けて、たくさんの冒険の話を聞かせて貰った。
 とってもおししいお弁当もいただいた。
 僕の以外の手料理はひさしぶりだったのでことさらおいしく感じる。
 後でレシピを教えてもらおう。
 話の途中で少女の魔法を見せて貰ったんだけどホントに凄かった。
 レミーナがいたらきっと、いや絶対魔法ギルドに入れとかうるさかっただろう。
 もちろん入会金はただで。
 え〜っと、それで一番気になったのが、なんというか二人の雰囲気。
 うらやましいなぁ。
 ルーシアはどう思ったのか気になったりして・・・

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 ラクラルの村
 今日は、ルーシアと、青き星から帰ってきて、みんなの顔を見にきた。
 みんな、元気にしているだろうか。ラクラルの村、ロンファを尋ねて見た。ロンファは、相変わらずだった、マウりは、おなかが目立ってきていた。
 この状態で、レオが帰ってきていないのが不思議だ。聞いてみると、
 「仮面の白騎士のほうはもう戻ってきたから、もうすぐ姿を見せるだろ」
 とのことらしい。
 また、レオが帰ってきたときに、またラクラルの村を訪れたい。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 ヴェ−ンにて
 今度はヴェ−ンへやってきた。
 レミーナがこちらに駆けてくる。そして、足元の石につまずいて転んだ。
 開口いちばんこう言った。
 「やっと、ルーシアさん魔法ギルドの会員になってくれるためにきてくれたのねー!? 名誉会員でも良いのよ!!」
 と。彼女も全然変わっていない。ルーシアはなぜか、書類にサインをしてしまった。レミーナはホクホク顔だった。元気そうで、よかった。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 @月*日 晴れ
 今日は、久しぶりに、ルーシアと散歩へ出た。
 とても晴れていて、良い気持ちだ。そこで、ルーシアお手製の、お弁当を持ってピクニックに出掛けた。
 すると、ルーシアが、言った。
 「とても、青空が・・・・きれいね、ヒイロ。そうは思わない??」
 お弁当をぱくついていた僕は、びっくりした。
 ルーシアは今までよりも、もっと、成長してるんだな、って。
 僕はお弁当がおいしくて、それどころじゃなかった。
 「この当たり前が、当たり前にならなくなって、しまいたく、ないわね・・・・」
 過去の記憶。僕は、これからも、ルーシアを、守っていくよ・・・・。

  

ヒイロ(細江)
 &月●日(晴)ヒイロ
 ルナの思い出の地を旅している途中のボクたちの所に、ルビィがやってきた。
 ボクたちをずいぶん探したらしい。
 ヴェンじいちゃんが、危篤だというのだ。
 もちろんすぐさま、ルーシアの魔法で駆けつける。
 すでにロンファとナルが、付き添ってくれていた。
 ルーシアは、彼女の魔法ならヴェンじいちゃんを死なせないことができるけれども、それは自然の理に逆らうことだと言う。
 そしてじいちゃんもまた、魔法による延命は、望まなかった。
 魂が青き星で憩うならば、これからはずっと、ボクたちと一緒なのだと言った。
 ボクは、泣いた。
 ルビィも、泣いた。
 ルーシアとナルは、寂しそうな顔をしていた。
 サイラン砂漠は、今や水を取り戻し、草原へと変わりつつある。
 ボクはじいちゃんの遺言通り、じいちゃんのなきがらを、草原に埋めた。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 グェンじいちゃんのいないルナ。ルナは今日も、雨だった。
 じいちゃん・・・・・・・・・。
 もうじいちゃんが居ない。居ない。居ない。
 僕の心をあらわしているかのように、雨が降る。
 グェンじいちゃんの居ない、家。何かからっぽなような気がしてならない。
 また泣いてしまった。
 僕を、子供のころから育ててくれたじいちゃん。
 そこへ、ルーシアがやってきた。
 「ヒイロ・・・・・・彼が、生まれ変わって、私たちに逢いに来るまで、待ちましょう? ・・・・ね??」
 僕は、彼女の、言わんとしていることが、わかった。
 そうだ、永遠の別れではない。
 そうだ。
 そうだ・・・・。
 自分に言い聞かせる。
 「また、逢える日まで!!・・・」
 口に出してみる。
 ルーシアも、微笑んでくれた。
 僕は・・・・・僕は・・・・・・・・・・。
 じいちゃん。
 僕は待っているよ・・・・・・・。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 !月?日 晴天
 僕は、グェンじいちゃんのものを、何か持って旅に出たかった。
 もう、僕のなかでふっきれたような気がした。
 悲しい。
 とても悲しい。
 それだけは拭い切れない心だ。
 その心をかみしめて。
 今まで、じいちゃんが集めていた考古学の知識の詰まった思いでのある地下室へ、足は向かっていた。
 ぽつり、と置いてあるひとつのペンダントを見つけた。
 「!! これは・・・・・・・・・・・・」
 昔、じいちゃんが遺跡から見つけてきて、僕が羨ましがっていた赤龍のペンダントだった。
 その下には一枚の手紙がひいてあった。
 その内容は、こうだ。
 「ヒイロ、お前がこれを見るころには、ワシは生きていないだろう。
 わしの遺志を引き継いでおくれ。
 お前が寂しくならないように、これを、置いていこう。
 ずっとルーシアを守れ。幸せになれ。
 ワシは、ずっと、お前たちのことを見守っておる。
 また逢おう」
 嬉しかった。
 これから、旅に出よう。
 グェンじいちゃんを、探しながら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

  

ヒイロ(伊武)
 $月*日 晴れ
 今日僕は久しぶりにジーンの踊りを見に行った
 なぜだか、ココに来るとあの仮面の白騎士に会えるような気がしたからなんだ。
 あ、もちろん困ればよかったんだけど。
 どうしてもルビィが一緒に行きたいって言うから来たんだ
 実は、青き星に忘れ物をしてきてしまって
 前からルーシアにわたそうとしていただんけど
 なかなか渡せなくて
 二りっきりになったら渡せると思ってたけどなかなか渡せなくて
 大事な物だから仮面の白騎士さんに頼もうと思ったんだけど
 そしたら来たのは、仮面の赤神官さんで
 しかもお腹が膨れていてうーん困ったなってかんじで
 思っていたら
 さらに白騎士までやってきてなぜか兄弟喧嘩を始めるし
 そうそう、ロンファの子供の話が途中になっちゃてるんだけど
 ロンファの子供の名前はリリスとファーンに決まったそうです
 しかし、そんなことを言ってるあいだにもう実は
 3人目の子供がお腹の中にいるとは
 いや、もしかしたら実は4人目もいたりして
 僕もルーシアとのあいだに・・・・・・
 まだ早いかな?
 ルーシアにも良い子を授かりますように

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 青き星で・・・・・・
 今日は、青き星の様子を見に戻った。
 緑に満ち溢れ、小川がせせらぎ、何一つ変わっていない。
 その夜。僕はじいちゃんのために、
 じいちゃんが好きだったアルテナ様の歌を、
 オカリナで吹いた。
 ルナを眺めながら・・・・・・・・・・・・・・。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 O月¥日 晴
 今日は、久しぶりに、またラクラルの村を訪れた。
 早速ロンファの家に向かう。
 レオは帰ってきていた。よほど可愛いのだろう。ずっと子供たちの世話をしている。
 ロンファとマウりの子供、リリスとファーンもすくすく成長している姿を見せてくれた。
 次の子供はの名前は、女の子だったら、マリエ、男の子だったら、マーティにするらしい。
 レオ命名だ。
 二人もこの名を気に入ったらしい。
 よかった。
 只、毎日急用ができて姿をくらますレオとは、またどこか出会うことも、あるだろう。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 キカイ山
 キカイ山へ、ルビィとナル、子供たちのようすを見に行った。
 ルーシアには、子供たちが「お母さん」と言いながら寄ってくる。
 ルーシアも、子供たちもうれしそうだ。
 ナルとルビィも喧嘩しながらも仲良くやっているようだ。
 前に、仮面の白騎士がやってきたらしい。
 ルビィがまずいスパゲティーを食べさせられたとぼやいている。
 レオは何がしたかったんだろう・・・・・・・。
 たまには、のどかで良い。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 ロンファとマウリ
 いきなり、仮面の白騎士が現れた。
 「ヒイロ!! 久しぶりだな!!」
 「・・・・久しぶりもなにも、この前ラクラルの村に行ったよ・・・・レオ」
 「だから、私はレオで無いというに!!」
 「・・・・そうだね・・・・・・」
 「ところでマウりとロンファの子供がうまれたぞ、男の子だから、名前はマーティだ。合いに行ってやってくれ。私が名をつけたのだ」
 「そう言えば、レオが言ってたね。前に」
 「・・・・・私はレオではない!!! さらばだ!! はははははははははは!!」と、ぼろを出しまくりの仮面の白騎士であった。
 でも、無事に産まれたようなのでよかった。
 今度、会いに行こう。

  

ヒイロ(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 日記
 今日は、日記を読み返してみた。ずいぶん書いたな。

  

ヒイロ(岸川)
 ●月×日
 ちょっと前の回想この前、ナルのいるキカイ山へ遊びにいったときの事
 子供たちの顔ぶれは大人になって山を下りた子もいたり、新しく増えた子もいて、少しはかわっていたけれどみんな元気そうだったなあ。
 ルーシア母さんはどうしたの? と聞いてくる子がいたので、ルーシアは蒼き星に新たに生まれ育つすべての命のために元気で頑張っているよ、とこたえたら、ルーシアに子供ができたのと勘違いされちゃった。
 …そりゃ、まあ、いつかは…。
 ……と、ところでナルから譲り受けたこのアルテナの剣とても役に立っているよ、
 とお礼を言ったら何故かナルがカンカンに怒り出したんだ。
 せっかく畑仕事にも役に立つってことを教えてあげたのに。

  

ナル(岸川)
 月 日
 ヒイロのバッカヤローッッッッ!!!!!!!
 アルテナの剣を桑か鍬のように使ってんじゃねえ!
 その剣はな、その剣はなあ…
 アレスや、ルーナが…
 …………
 ………
 ……
 …まあ、いいか。
 その剣も、そんなのんきで平和な使い方をされる方が嬉しいのかも、知れないな。
 そうだろ、アレス、ルーナ

  

ルーシア(半蔵)
 ☆月◯日 雨
 この間、ルナにヒイロと一緒に行った時、グェンおじいさまに死期が訪れた。
 この世界で成すべきことが終わり、役目から解放されるのを見届ける時ヒイロが泣いた。
 ヒイロが泣くのを見たのはこれで二度目。
 一度目は私がこの蒼き星へひとり帰らねばならなかった時。
 それから、ヒイロはときどきルナに行ったり、いきなり元気にになったり、オカリナを吹いては溜め息をついたりしていた。
 夜中にヒイロが声を殺して泣いていた。
 ヒイロ。「さみしい」の?
 ヒイロはとても近くにいるのに、ヒイロの「さみしい」はわからない。
 私も咽になにかつまったようになって胸が痛くなってしまった、身体じゃないどこかが刺すように痛い。
 なにをしてあげたらわからなくて歌をうたってあげた。
 キカイ山で子供達に歌ってあげると、みんなが泣き止んだ子守歌。
 赤ちゃんにしてあげたように抱いて歌ってあげたら、いきなり反対に抱きしめられてしまった。
 しばらくそのまま、ヒイロは泣いてた。
 私はそっとヒイロの耳もとでうたを歌った。
 ヒイロの胸はあたたかかった。私はなんだか安心してしまって胸が痛くなるかわりになんだか苦しくなった。嫌な苦しさじゃなくて、なんだかもどかしいような苦しさ。
 そして、ヒイロは正気に戻ったようになると私の顔を見て赤くなって「ありがとう、ルーシア」と小さい声で言ってくれて。
 そして、涙をぬぐってくれた。
 私、涙が出ていた。
 ヒイロのあたたかさとグェンおじいさまの冷たくなったこと。
 なくなる、消えてしまう? 人が死ぬってこういうことなの?
 私はヒイロがつめたくなって動かなくなったらどうなるのかしら・・・。
 ヒイロの気持ちがなんとなくわかったような気がする。
 「哀しい」と「さみしい」
 でもこの蒼き星が再びよみがえりはじめたように、きっと新しい命の息吹きもどこかで始まる。
 新しい命。
 そうだ、人間をつくらなきゃ。ひとりでさみしい人が二度とでないよう。
 ルナで出会った、人と人が心を通わす不思議なあたたかい力。
 どうすればいいのかしら? 遺跡でしらべようかしら?
 ヒイロに聞いたら赤くなって、僕達にはまだ早いからと言ってたけど。
 そうだ、マウリさん。マウリさんに聞けばいいのかしら? 

  

ナル(コロンボ・メグミ)
 ●月×日 アルテナの鍬
 この前、ヒイロたちが来たときに、アルテナの剣を久しぶりに見たぜ。
 そうしたら、鍬代わりにしてるって、話はきいたよな。
 まあそこまでは許せるが、
 手入れぐらいしろっ!!
 バッキャロー‐‐‐‐っつ!!!

  

ヒイロ(岸川)
 ●月×日
 今日も元気に今日も蒼き星は天気がいい。
 僕もこれに負けないように元気を出さなきゃ。
 最近は気候も安定してきたし、植物の苗もルーシアが歌うようになってから心なしか成長が早くなった気がするし。
 それに何よりいろんな人たちがお客さんとしてやってくるようになったし。
 もうそろそろかな?
 今度星竜にも相談して希望する人が蒼き星で生活できるように開拓村のようなものをつくってみようかな? 

  

ルーシア(岸川)
 ●月×日 心の中は…
 「蒼き星に新しく人を呼ぶ」
 この提案をヒイロからされたとき私の心には混沌としたものが占めていた。
 占めていた思考は以下のようなものだった。
 「ヒイロは私と二人きりなのが嫌なの?」
 もちろん、ヒイロは私の事を一番大事に思ってくれている、それには疑いない、
 私もヒイロがいるから今ここに存在している。
 そして…
 蒼き星の再生が私の願いである事も違いはないし、
 ヒイロの言うように
 仲間や多くの人々の、人間の力を借りる事がそのための近道である事も私は学んだはず。
 だのに…
 どうして私の心はこうも揺れるの…

  

ヒイロ(岸川)
 ●月×日 嵐の前触れ
 今日はルーシアが倒れていた。
 そういえば最近、植物の成長のためにずっと歌い詰めだったっけ。
 ルーシアの歌は魔法力が込められているからずっと無理して魔法力を使いつづけた結果だろうか。
 くそっ、僕がルーシアの事、きちんと見ていてあげていれば…
 僕はルーシアの力になるためにこの蒼き星にやってきたはずじゃないか、
 それなのに、僕は何かの役に立っていたのか。
 レオの大地の魔法があれば大地を耕す事は簡単にできたはず、
 レミーナの氷と炎の魔法があれば今だ残っている氷を溶かす事もできたはず、
 けど、僕の力は…。
 結局ルーシアに負担をかけさせただけじゃないのか?
 いや、僕が今弱気になるわけにはいかない。
 ルーシアのためにも、今育っている植物の苗だけは確実に根づかせないと。
 ルーシア、心配しないで、僕だけでも大丈夫だって所を見せてあげるから。

  

ヒイロ(岸川)
 ●月×日 嵐、そして…
 ルーシアが倒れた次の日、予想通りこの星を寒波が襲ってきた。
 僕が自分に課した役割は今、僕たちの畑に根づこうとしている花の苗を守る事、
 僕が魔法で風の結界を張れば全力なら遺跡全体を守る事もできるはず。
 問題は魔法力を全開にしてどのくらい持つか…、
 いや、大丈夫。
 魔法力の真の力を僕らは知っている。
 諦める事はない。
 北から吹く強い風は容赦なく僕たちの遺跡に襲い掛かる。
 僕も何度も集中が途切れそうになる。
 その旅に僕を支えてくれたのは…
 仲間たちの顔、
 グェン爺ちゃんやルビィの懐かしい声
 そして、
 「どうした、ヒイロッ! お前の力はこの程度かっ!」
 ガレオンの一喝が僕の意識をとどめてくれる。
 それでも限界を超えそうなとき…
 僕は誰のために強くなりたいのか、それを考える。
 そう、僕が力を使うのは彼女のためだ。
 「ルーシア…」
 彼女の名前をつぶやく事で体が温かくなってきた気がする。
 大丈夫、まだ、頑張れる。
 そう思ったとき、
 「ヒイロ!」
 ルーシアの声が聞こえた気がしたとき僕の意識が途切れた。
 気がついたとき、僕の目の前には目に涙を浮かべたルーシアの顔があった。
 彼女が目が覚めたおかげで嵐は止み、
 そして僕は限界以上に力を使って気を失ったというわけだ。
 膝枕の姿勢になっていたのでちょっと照れくさかったけど、
 今はそれが心地よかった。
 「無理はしないで、ヒイロ」
 やさしく僕を包むような声で彼女が言う。
 「うん」
 僕はそう答えるともう一度眠りについた。
 彼女の子守唄に抱かれながら。