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アレクサンドル・ベリャーエフ 作
「両棲人間」

Александр Беляев
Человек-Амфибия

発掘禄5 偕成社版のこと

ついにハッピーエンド!

2001.6.11


 上舎さんから、またも情報をいただきました!
 なんと、大阪の図書館には、講談社版、あかね書房版、そして偕成社版の両棲人間が、そろっていたのだそうです! なんとうらやましい。
 許可を得てますので、そのメールをそのままご覧ください。

細江さん、ご無沙汰いたしております。
以前に「両棲人間」の件でメールさせていただきました上舎です。
久しぶりにホームページを拝見させていただきました。
リニューアルされたのですね。
ところで今回、メールさせていただいたのはついに

偕成社「両棲人間一号」世界推理・科学名作全集8
昭和37年11月15日発行

を入手しました。
と言いましても購入したのではなく図書館でみつけたのですが。

ではまずラストですが、これはやはり

「アンドレー! アンドレー!・・・・」

でした。
が、しかし「あかね書房」版、「講談社」版とは決定的に違う点があります。
それはなんと細江さんのご記憶通り「ハッピーエンド」なのです。
まずは目次から紹介したいと思います。

1.あやしいつの笛
2.出没する『海の悪魔』
3.イルカの背にのって
4.失敗した秘密計画
5.海底の洞窟
6.崖の上の研究所
7.診察をうけにきた老人
8.奇妙な動物たち
9.ズリーク船長の陰謀
10.両棲人間あらわれる
11.海に生きる少年
12.はじめて見る都会
13.アンドレの悩み
14.海の生物の墓場
15.小さい赤いあざ
16.少女グッチエーレ
17.タコとの決闘
18.オルセン青年の悲しみ
19.川をさかのぼる両棲人間
20.人質のふたり
21.生きていたむすこ
22.小型潜水艇の出動
23.監禁されたアンドレ
24.沈没船にもぐりこむ
25.バリタ老人の訴え
26.たずねてきた神父
27.天才か気ちがいか
28.獄中のアンドレ
29.別れのことば
30.やみ夜の脱走
31.おそわれる両棲人間
32.成功した手術
33.大海原を旅して
34.第二のふるさと
★原作者と作品について(解説)

となっています。
ここで気が付くのは目次31以降の話です。
あかね版でも講談社版でもこれ以降がバッサリとありません。

これ以降のストーリーは、

31.脱走したアンドレが追手につかまりそうになる
32.アンドレを両棲人間にした博士が鬼検事の病気を手術する。
  おかげで博士は懲役3年をいいつかるが執行猶予付きとなる。
33.サリバトール博士の友人、アルマン博士のさんご礁の島へ向かう。
34.アルマン博士のさんご礁の島で生活する決心をする。
  以後、彼は島の研究所の研究員として研究にいそしむ。
  水中で睡眠する習慣をあらため地上で生活できるように努力をしていく。
  ただ一人、『海の悪魔』を忘れられない老人が、海岸で
  「アンドレー! アンドレー!・・・・」
  と叫びつづける・・・

と言った感じです。
この内容からしまして偕成社版が完訳という気がしてなりません。
細江さんのご記憶にあるハッピーエンド版とはこれのことかもしれませんね。
ちなみにこの本の
★原作者と作品について(解説)
でなんと映画版「両棲人間」のことが載っています!!
以下抜粋。

1961年にはレニングラードで総天然色の劇映画が作成され、大きな人気をよびました。
アクアラングを使っての豊富な海底撮影は、非常に美しいものでした。

という内容です。
しかも1シーンがモノクロ写真で紹介までされてます。

ということですが、いかがでしょうか?
じつは小生もDVD版両棲人間を楽しみにしていたのです(笑)。

長々と書きましたが今回はこれで失礼いたします。
では、では。
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上舎 久長(KANJA Hisa-Naga)

 上舎さん、本当にありがとうございます!
 これで次の目標が、できました。
 つまり、偕成社版の入手です!
 そこで、いつもの古本サーチ開始。
 結果、惨敗。
 またこまめに、古本サーチをかけることにしましょう。
 入手できたら、またレポートします。いつの日になるかはわかりませんが、いつの日にか。

2002.11.21
 偕成社版、ついに入手いたしました!
ヤフーオークションに出品されていたので、大金つっこんで購入しました!
もっとも、ライバルがいなかったので、落札額はつっこんだ額の1割にもなりませんでしたけど。
2004.8
 内容的には、上舎さんがレポートしている通りです。
 どうやら、私が最初に読んだ両棲人間は、これのようです。
 ただし、厳密には偕成社版は内容が挿絵も込みでまったく同じものの、シリーズ名が二種類あります。
1962年 世界推理・科学小説全集8 ハードカバーで箱入り のもの。
1967年 世界科学・探偵小説全集8 箱なし紙カバーらしいもの。
 時期的に見て前者だとは思うのですが、さすがにこのどちらなのか? まではわかりません。
今は両方持っていますが、後者は紙カバーは無くなっています。
内容に違いはありません。

次頁予告

なんと、今でも両棲人間の本は、手に入るのです!

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