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本読む生活

ま行〜

魔女の宅急便 シリーズ

 十三歳になった飛ぶ魔法しか使えない魔女のキキが、満月の晩にひとり立ちして、海の見える大きな町にやってきて、パン屋にお世話になり……。
 あまりにもアニメ映画で有名な少女の成長物語の原作です。
 けれど原作では、大事件とか、アクション活劇っぽいことは、おこりません。イラストも地味です。
 けれど、アニメ絵はなんだか子どもっぽくっていや、という背伸びしたい子どもには、逆にお勧めです。
 アニメ映画になっただけでなく、関連商品も山ほどあります。

ムッドレのくびかざり

 ムッドレは、なくしてしまったサンゴの首飾りを探すために、人形のアステル・ピッピと一緒に、一角獣を追いかける旅に出ます。
 様々な場所で様々な人や事件とめぐり合い、そして目的を目的を果たして帰宅するまでの冒険です。
 その舞台は、異世界というには地続きの、けれど不思議な場所です。 やがて二人は川を下り、海辺の魔女の家に・・・。
 冒険といえば、戦ったり、挑戦したりするものですが、肩に力の入らない、ふっと異世界を垣間見るような、そんな冒険です。

名探偵ホームズ シリーズ

 言わずと知れた名探偵ホームズ。推理小説というよりも、冒険活劇です。
 ホームズとワトソンの名前は、知らぬ人がいないでしょう。
 世に出たとたんに大人気となり、名探偵もののブームを巻き起こし、熱狂的なシャーロキアン(ホームズのファン)は、今でも世界中にいるしで、知名度抜群のシリーズです。
 が、一つ問題が。
 あまりにも有名すぎて、ホームズの名を関したものが、山ほどあるということです。
 もちろんホームズ研究本の類も多いのですが、名探偵の代名詞になってしまい、赤の他人のホームズから、ニックネームがホームズやら、犬や猫のホームズまで、さまざまなホームズがうじゃうじゃといます。
 そういえば「月は無慈悲な夜の女王」にも、コンピュータのホームズ(ただしシャーロック・ホームズの兄のマイクロフト・ホームズ)も登場しましたっけ。
 書かれた当時ですら怪盗ルパンのシリーズに登場してしまうほどなのですから、相当なものです。(もっとも当時は、名前をもじってあったそうです。)
 それだけ格段に面白いということですが、じゃあホームズを読もうとなると、どこから手をつけていいのやら、わかりません。
 これ! という決定版がないのが難点です。
 もちろん関連商品も、やまほどあります。
 紹介の本は、小学生中〜高学年ぐらい向けのものです。
 多少なりとも推理の要素が入ってくると、さすがに低学年向けというのは難しいのでしょう。

名探偵夢水清志郎事件ノート シリーズ

 自分のことは、誕生日も、結婚していたことがあるのかどうかも、ゴハンをいつ食べたのかも忘れてしまう名探偵。けれど名探偵であることは、間違いありません。なにしろ表札に、「名探偵」と書いてあるのですから。
 そんな名探偵が、隣の家に引っ越してきました。
 一応、高学年向けとはいえ児童書として書かれているのですが、ミステリ好きの人に言わせると、そのミステリ部分がかなり本格的なんだそうです。
 マンガ化もされています。