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本読む生活

な行〜

二分間の冒険

 悟は、校庭で出会った黒ネコのドコカに、二分間の時間をもらいました。
 そのとたん、悟は異世界にいたのです。そこにはクラスメイトたちが暮らしているのですが、大人はおらず、クラスメイトたちも自分のことをまるで知りません。
 そして悟は、わけのわからないうちに、人身御供に選ばれてしまいます。
 時間の流れは違うみたいだけど、現実の二分間の間に事件を解決しなければ、もどれなくなってしまうかも?
 いわゆる異世界もので、地味な話です。やや高学年むけだと思います。

なん者ひなた丸 シリーズ

 時は戦国。「にん者」が活躍している時代。その見習いは「なん者」 で、術を極めると「ぬん者」になるが、そのころには年を取って引退することになるのである。
 なん者のひなた丸の十八番は、一瞬にして猫の着ぐるみに着替える、ねことんの術。そして各地の仕事で大人のにん者が出払っている村で、ぬん者のおじいちゃんと修行をしながら暮らしている。
 そこにちょいとした仕事が持ち込まれ、ひなた丸が出かけていって、騒動を解決し、新しい術にタイトルになっている名前をつけて終わる、というパターンの、軽めのシリーズです。
 小学生中学年ぐらい向けでしょう。

ナツカのおばけ事件簿 シリーズ

 ナツカは、週に一度、売れっ子デザイナーのお母さんと離婚したお父さんの面倒を見にいってあげてます。お父さんにもできそうな仕事、ということで、ゴーストバスター、おばけ退治屋をはじめました。
 ミステリっぽく、コミカルに、おばけ事件を解決する話です。
 絵も多めなので、低学年でも読めると思います。

のらねこソクラテス シリーズ

 一年生になったカズヒコは、いい先生にあたったと喜ぶお母さんと一緒に喜びました。
 けれどお母さんの言ういい先生というのは、山ほど宿題を出しテストばかりする、詰め込み教育をする先生のことだったのです。
 そしてカズヒコは、公園で言葉を話す、絵本好きのネコ、ソクラテスと出会います。
 友だちのソクラ君と一緒に勉強をすると言ってソクラテスに絵本を読んでやるようになったカズヒコなのですが……。
 しゃべるノラ猫ソクラテスと、少年の物語。ソクラテスが、じつにいい味を出していて、しみじみとしたシーンは心を打ちますし、クライマックスの開放感は、抜群です。
「のらねこソクラテス」は、そろそろ学校というものに対する夢と期待がやぶれた一年生のストレス解消に最適かも!(笑)