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パワープレイ ネット版 魔法と様々な術者
はじめに
用語集
この用語集は、ルール上ものもであって、あなたのワールドでもこの用語を使わなければならないとは、限りません。
| 魔法 | 魔法のたぐいの総称 |
|---|---|
| 術法 | キャラクターが操る個々の魔法 |
| 術者 | 魔法を操る職業の総称 |
| 術系 | 魔法の系統 |
| 術系 | 術者総称 | 職業 |
|---|---|---|
| 練筋術 | 練筋術師 | 練筋術師 拳闘士 |
| 気功法 | 気功法師 | 気功法師 拳法家 剣士 |
| 呪舞 | 踊り子 | 舞踊家 軽業師 |
| 死霊術 | 死霊使い | 死霊使い 死霊騎士 |
| 幻術 | 幻術師 | 幻術師 怪盗 |
| 呪歌 | 歌い手 | 吟遊詩人 義賊 |
| 魔術 | 魔術師 | 魔術師 トリックスター 魔戦士 |
| 奇跡 | 聖職者 | 僧侶 修道僧 聖堂騎士 |
| 見術 | 見者 | 見者 伝令 |
| 精霊術 | 精霊使い | 精霊使い 精霊騎士 |
| オプション NPC用の職業で、本来PC用ではありません。 | ||
各術系と各職業
錬筋術と錬金術師
術系職業の中で、もっともプレイしやすいのが、この練筋術です。
術法を失敗することも少なく、効果も安定しており、体も丈夫で、その上色物ですからロールプレイも細かく考える必要がないからです。
練筋術一覧表
練筋術は、己の肉体でポーズを取って魔力を引き出す魔法系です。
たとえば、力コブを作って力を出したり、相手を威嚇したりするといった行動を、洗練して魔法にしたものだと考えれば、わかりやすいと思います。
しかし魔力を引き出すためには、ただポーズを取るだけでなく、いくつかの制限があるのです。
まず、手足を伸ばせる程度の行動の自由と場所が必要です。手足を縛られていたり、動きにくいよろい(敏捷性が減少するもの)を着ていると、練筋術を使うことができません。
しかも、困ったことに普通の服を着たまま練筋術を使おうとすると、服が動きについてこれず、破れてしまいます。しかも、あとで繕うことができないほど、バラバラになってしまうので不経済ですし、やぶれてもまとわりつく服をふりはらわないと、ポーズが阻害されてしまうのです。そのため普通の服を着た状態から練筋術を使うには、1ラウンド余分にかかってしまうのです。
よろいの場合、破れはしませんが、そのかわり3ラウンドかけて脱がなければなりません。
また、対象の精神に働きかける練筋術は、対象が術者の筋肉を見ていなければなりません。その場合、ビキニメイル以上に身体を隠す衣服、武器、防具を使用していると、効果がありません。また、対象が視覚を持っていなかったり、アンデッドなどのように通常の意味での精神を持っていない場合は、効果がありません。
そのため練筋術師は、自分専用にあつらえられたビキニメイルを使っています。最初の一着は、師匠にあたる練筋術師に認められたときに貰ったものです。
ビキニメイルは術者の動きをまったく阻害せず、筋肉を存分に見せることができ、しかも術者がどんなに動いても破れることはありません。
なお、特に記述がないかぎり、練筋術には魔法抵抗できます。
いくら魔法でいろいろなことができるとはいえ、ファンタジーの世界は肉体労働によって支えられています。そして練筋術は、まさに肉体労働のための術系です。農耕や土木工事など、力仕事はつきません。
見た目も大変強そうなので、酒場や賭場などでは、客を威圧する警備員として雇われていることがよくありますし。あるいは力自慢や肉弾戦を見世物にすることもあります。
人間が暮らすところ、練筋術師が仕事に困ることはないでしょう。
しかし見かけに反して気が小さく、ケンカや争いになると案外弱かったりするのが、この術者の特徴です。逆に、見かけよりも強そうに見える、と言い換えることもできます。
敵に立ち向かえないわけではなく、好戦的な錬筋術師もいるのですが、戦士等の戦いのプロと比べると、今ひとつ、冷徹に敵を倒す気構えが足らないのです。
なにしろ労働力として優秀ですから、仕事に困ることもありませんが、自分自身が財産として奴隷商人に狙われる、などということもあり、冒険のネタはつきないことでしょう。
練筋術師
放浪の練筋肉術師は、各地で力仕事を引き受けたり、力自慢の見せ物をして稼ぎます。
拳闘士
放浪の拳闘士は、力は練筋肉術師ほどではないけれど、肉体美に恵まれた拳闘士は、力仕事も引き受けますが、力自慢や拳闘士同士の戦いを見せ物にして稼ぐことが多いようです。
気功法と気功法師
気功法は、気の力で自分の精神と肉体を律し、健康や戦闘力に応用する魔法です。自分にかける術法が主になっています。 気功法師と拳法家は主に素手で戦いますが、武器が使えないわけではありません。剣士は主に剣を通して気功法を使います。しかし、逆も行えます。つまり、拳法家が剣を通して、気功法を使ったり、剣士が素手で戦うことも可能なのです。 気功法を使うためには、重いよろいを着ることができません。※敏捷性減少1より重いよろいを着ながら、気功法を使うことはできないのです。 特に記述がないかぎり、一度に複数の気功法の効果を得ることはできません。つまり、硬気功を使いながら百烈功を使うことはできません。また、気功法による攻撃と通常の攻撃を重ねて行うことはできません。ただし、硬気功のような攻撃でない気功と通常の攻撃を同時に行うことは可能です。
気功法は、自分にかける魔法がメインになっています。そして、気功法を使って戦うのが、この術系を使う術者たちです。戦うといっても、自分の修行のために戦うことが多いようです。
武者修行の旅に出て、人々を困らせるモンスターや悪人を倒しながら修練を積むという点では、戦士の冒険者とまったく変わりません。
人々は気功法を戦闘できる健康法のように考えています。
冒険で財産と名声を得て、街で気功法を教える道場を開くことを目標にする者もいます。そうした道場には気功法の修行をしようという者の他にも、普通の戦士の卵、商人や農民などもやってきて、護身術や健康法として気功法を学ぶ者もいます。
もちろん、ちゃんと気功法が使える職業について、本格的に修行しなければ気功法は使えませんが、気功法の健康的なイメージと、身体を動かす修行が、それなりにそれぞれの希望にそうようです。
気功法 素手攻撃
気功を学んだ者の素手攻撃のダメージは、そうでない者のダメージとは異なっています。気功法師だけでなく、拳法家や剣士も同じです。
素手攻撃は、気功法を使ったことになりません。通常攻撃として扱います。
ダメージは、精神力から以下の表で求めます。このダメージは装甲値で減らされます。使用回数に制限はありません。ダメージは6D6[ポイント]以上にはなりません。
素手が魔法の武器になるわけではありません。ダメージの質だけが変わるのです。
たとえば、精神力が20ならば、武勇で命中チェック(目標値は対象の回避チェック)をし、成功したら2D6[ポイント]のダメージを与えます。その結果6[ポイント]として、対象が装甲値2[ポイント]のよろいを身に付けていたら、6−2=4で、対象のヒットポイントに4[ポイント]のダメージを与えられます。
気功法師
気を練ることによって得られる魔法の研究家であり、修行のためによく旅をしています。
拳法家
気功法を使って、いかに戦うか? が拳法家の命題となっています。
剣士
拳法家と同様ですが、剣を通して気功を使います。
呪舞と踊り子
呪舞を踊るために特別な準備はいりません。ただ、踊るためには、踊るための手足が伸ばせる空間と、身体の自由が必要です。呪舞は、特に記述がないかぎり、踊り続けることができます。しかし、踊りに精神を集中しなければならないので、妨害されると踊り続けられなくなってしまいます。また、単なる舞よりずっと疲れるので、1時間以上踊り続けることはできません。
呪舞の最初の1ラウンドは序舞なので、効果は現れません。つまり、呪舞の効果が発揮されるのは、踊り始めて2ラウンド目からになります。
また、他人の精神に働きかける呪舞は、対象に視覚があり、術者が視界に入ってなければなりません。特に術者をしっかり見ていなくても、視界のスミに入っていれば、効果のの対象となります。
対象は、特に記述がないかぎり、毎ラウンド魔法抵抗できます。魔法抵抗に成功すると、術者から目をそらすことができ、呪舞の効果から逃れられます。しかし、また見てしまえば、また影響を受けてしまいます。影響を受けていない者が、影響を受けている者を目隠しするなどして、魔法から守ることもできます。ただ、呪舞は見る者にとって有益な効果が多いので、その必要はないことが多いでしょう。
なお、同時に複数の呪舞が踊られ、視界に入った場合、最も達成値が高い呪舞が効果をあらわします。達成値が等しい場合、効果はあらわれません。
ちなみに、踊り子にとっても、呪舞は特別な踊りです。通常は魔法効果のない踊りを踊っています。また、呪舞は決まったステップによって術法をかけるのではなく、舞の芸術性によって術法をかけるので、同じ呪舞でも舞そのものは様々です。
人々の前で舞い、報酬を得るのが、この術系の職業の仕事です。人々の娯楽であり、第一次産業主体で、化学肥料などがなく、魔法が実在する世界では、様々な呪舞の多くが人々の生活に密着しています。
結婚式、実りを願う祭り、酒場で歓迎されます。それだけでなく戦いにとっても有益なので、冒険から戦争まで、大小の戦いに同行することも、少なくありません。
舞踊家
華麗な踊りを披露しながら、旅をしています。主に村などをまわりますが、安全のために他の職業の者と一緒に旅をすることが多いようです。
軽業師
軽業師は、本職は軽業の披露で、軽業師にとっては呪舞のほうが副業なのです。舞踊家よりは戦えますが、やはり他の職業の者と一緒に旅をすることを好みます。
死霊術と死霊使い
死霊術は、ダークソウルという死霊を使っておこなうアンモラルな術系です。通常、PCは職業として選ぶことができません。PCが戦うことになる悪の術者として登場することでしょう。
死霊術を使えるのは最低でも5レベル以上です。5レベルにならないと、死霊術を使うためのダークソウルを手に入れられないからです。術法を唱えてダークソウルに精神を集中して、死霊術を使います。術法が唱えられないと魔法はかけられません。
死霊術は、レベルアップによって習得することはできません。ダークソウルに生贄を奉げる必要があります。
生贄さえささげれば、セッションの途中でも術法の習得できることが、他の術系とは違います。
生贄は、ダークソウルと同じ種族で、最初は1人、2度目は2人、3度目は4人、4度目は8人と、必要な生贄の数は倍々に増えていきます。生贄にされた者は、奇跡によっても生き返らせることはできません。
ほとんどの神が死霊術を使う者を悪だと教えています。魂の扱いは神の領域であり、その魂を自分の手元にとどめ、使役するなど、言語道断なのです。また、ほとんどの社会では、死霊術を使う者を重犯罪者かモンスターだと考えています。実際、彼らの行動は、そう呼ばれてしかるべきものなのです。
死霊使いとダークソウルは共生関係にあり、この二者は融合していますし、ダークソウルには自らの判断力がありませんので、別々に考える必用はありません。
なお、特に記述がないかぎり、死霊術には魔法抵抗できます。
死霊術系を使うということが、そもそもモラルの無いことだと考えられていますし、実際その通りです。そのため、多少なりともモラルが存在する土地では、死霊使いは犯罪者やモンスターと同等に扱われますし、実際その通りです。
誰にでも死にたくないという気持ちはあるでしょうが、死霊術に手を染めた者の生への執着は、世界の理や神の尊厳を踏みにじるほど強かったのです。
死霊使い系の術者は、おおむね犯罪によって生活の手段を得ています。老衰と死のことを考えると、地道に働いて得られる幸福など、自分のものであろうが他人のものであろうが、踏みにじって当然のちっぽけなものにすぎないのです。
ただ、死霊術の術者は、嫌われていることを充分知っています。そのため表面的には他の術者、特に魔術師を名乗ることが多いようです。
もちろん魔術師は、この偽魔術師を、こころよく思ってはいません。
死霊使い
彼らに死霊使いの道を歩ませたのは、ことさら強い生命への執着といえるでしょう。彼らの究極の目的は、アンデッドとなって不老不死を得ることです。
死霊騎士
死霊騎士は、あまり死霊を使いこなせません。また、死霊使いのようなギラギラした生命への執着がなく、逆に死に魅入られたような行動を取っています。周辺に災厄をもたらしながら、自分の死に場所を求めて、ダークソウルと共に各地をさまよっているように見えます。
幻術と、幻術師
幻術一覧表
術法に直接的な効果のないものが多いため、慣れないうちは使い勝手が悪いでしょうが、使い方次第でいかようにも使えるのが、この幻術です。
そのため怪盗はともかく、幻術師のロールプレイは、イメージが湧きにくいでしょう。世間からの理解度も似たようなもので、魔術師の亜流程度に考えられていることが多いでしょう。
幻術は、発動具を持ち指先から幻を紡ぎ出します。
幻術の幻は子供騙しではありません。音も臭いもあり現実のように見えます。それどころか、現実と変わることない幻を作ることもできます。
幻術を使うには、まず発動具とリンクし、発動具にふれて魔法を使います。術法を唱える必要はありませんが、指先の細やかな動きを必要とします。片手で発動具を持ち、もう片方の手は自由に動かせなければなりません。手袋などをしている場合、自動失敗の値が+1されます。完全に指先が動かせない場合、幻術は使えません。
特に記述がない場合、魔法の効果は効果期間中継続します。効果を消すにはディスペル・イリュージョンが必要です。
幻術には、独立幻術と体系幻術があります。
“独立幻術”というのは、その幻術だけで確定しており、使い方も決まっています。つまり、魔術と違いはありません。
“体系幻術”は、使用回数を一度に何回分消費するかで効果が変ってくる魔法です。
| 種別 | 必要回数 | 効果 |
|---|---|---|
| ミラージュ | 1 | 知覚されるだけの幻です。 |
| デリュージョン | 2 | 一人に幻の効果を信じさせます。 |
| ハルネーション | 3 | 全員に幻の効果を信じさせます。 |
| イリュージョン | 4 | 全員に現実の効果を及ぼします。 |
| ファンタズム | 5 | 全員にずっと現実の効果を及ぼします。 |
“ミラージュ” は、誰にでも知覚できますが、実際の効果はない幻です。現実世界に、一切の影響を及ぼすことはできません。ミラージュの剣で切られても、痛くもかゆくもありません。
ミラージュのリンゴは、目にうつり、鼻に香り、手で触れ、持ち上げ、かじりつくと、一瞬その味が口の中に広がったような気すらします。ですが所詮幻、そこまでです。どうやっても、それを食べることはできないのです。
“デリュージョン”は、幻術の対象に、幻を信じさせてしまう幻術です。その幻は、当人にしか見えませんし、当人以外には効果を及ぼすことができません。しかし、デリュージョンのモンスターに襲われている者を助けようとしても、当人以外には感じられないので、他人には助けることができません。幻術だと理解できた時点で、ダメージなども幻であったことに気付きます。
デリュージョンのリンゴを、対象は手に取り、味わい、食べることができますが、すべて気のせいにすぎません。栄養にはなりませんし、食べた後で幻だと気づいたら、満腹感も消えてしまいます。
周囲には、食べているふりをしているように見えます。
“ハルシネーション”は、一種の幻覚で、その場に居る全員に知覚されます。しかも、現実世界の者に、影響を与えたと信じさせることができます。ハルシネーションの剣で切られると、ダメージを受けたと信じてしまいます。しかし、幻術であると気づかれた時点で、ダメージも幻であったことに気がつきます。
ハルシネーションのリンゴは、みんなに見えます。そして幻だと気づくまでは、お腹にたまった気もします。しかし所詮幻なので、栄養にはなりません。
“イリュージョン”は、ハ ルシネーションを強化したものです。効果は、ほぼハルシネーションと同じですが、現実世界に及ぼす影響は、現実のものです。つまり、イリュージョンの剣で切られた場合、幻術であると分かったとしても、それまで受けたダメージは現実のものです。しかし幻術だと見破った者は、それ以後ダメージを受けません。
イリュージョンのリンゴは、ハルシネーションと効果は変わりません。幻だと気づかないかぎり、空腹感からは逃れられますが、栄養にはならないのです。
しかし、瞬時に効果を現す魔法の薬であれば、幻と気づかれる前に、効果を与えられるかもしれません。
ただ、幻術師が急場に突然ご都合主義的な魔法薬を差し出したら、幻術師であることを知っている仲間は、よほどお膳立てをしないかぎり、本物だとは信じないでしょう。
また、自分を騙すことは、できません。
“ファンタズム”で現したものは、現実の影とでもいうべきものです。影はいずれ消えますが、対象がそれが幻術によるものだと気がつこうがどうしようが関係なく、現実の影響を及ぼします。
ファンタズムの剣は、いずれ消えますが、現れている間は現実にダメージを与えるのです。
ファンタズムのリンゴは、効果時間が消えれば体内から消えるでしょう。しかしその間に体に与えた影響は本物なので、十分な時間(24時間程度)があれば、本物のリンゴを食べたのと、さほど変わらないというわけです。
幻の効果を、それが幻だと知っている当の幻術師が得るには、このファンタズムでなければなりません。
現実に存在するものに、この幻を重ねることはできません。
幻術への抵抗&幻の見破り方
幻術を見破るには、まず初回に通常の精神力チェックによる魔法抵抗を行います。
わずかでも現実との差を見つけると見破りやすくなります。現実とのずれや違和感を1つ見つけるたびに、初回とは別に魔法抵抗チェックができます。また、見つけている違和感1つにつき、魔法抵抗チェックの達成値に+2されます。
幻術師
派手な幻を見せ物にしている者もいれば、幻術を活用して生計を立てている者もいます。幻術師が旅をするのは、おおむね自分の実験室を手に入れるためだとか、見聞を広げるため、幻術の探求のためです。
よりリアルな幻のドラゴンを作り出すなら、本物のドラゴンをたくさん見なければ、と考える幻術師もいるでしょう。
魔術師たちといっしょに、魔法ギルドを作って生活の安定と向上をはかっていることが多いようです。
怪盗
怪盗は、自分のことを幻術の術者ではなく、幻術を盗みに利用している盗賊だと思っているようです。幻術師の方にしても、怪盗を同業者とは思っていません。そもそも盗みに使うとわかっていたら、幻術の杖だって持たせておきたくはないのです。
呪歌と、歌い手
呪歌は、歌い手にとって特別な魔法の歌です。普段は普通の歌を歌っていますが、時にはメロディに魔法の力を込めるのです。
呪歌といっても主体はメロディであり、楽器演奏です。楽器そのものは普通の楽器で、楽器演奏だけで呪歌をかけることができます。楽器は、メロディを奏でられない楽器であってもかまいませんが、その場合は歌わなければなりません。また、歌詞が必要な呪歌の場合は、必ず歌う必要があります。
つまりハープでも笛でもタンバリンでも、好きな楽器を使うことができますが、笛であれば歌詞が必要な呪歌は使えず、タンバリンなら必ず歌わなければなりません。
呪歌は、連続演奏が可能ですが、通常以上の集中力が必要であるため、呪歌ばかり連続して1時間以上続けることはできません。
呪歌をはじめた第一ラウンドは何も起こらず、次のラウンドから効果が現れます。つまり複数ラウンド行わなければ、意味がありません。
また、他人の精神に働きかける呪歌は、聴覚がない相手には、効果がありません。また言葉が通じない相手には、歌詞によって効果を決めるタイプの呪歌が通じません。
しかしそうでないなら、特に聞こうとしていなくても、耳に入れば影響されます。それに対しては魔法抵抗できますし、呪歌に気づけば、耳をふさいだり、耳元で騒音をたてたりすることによって、多少防ぐことができます。ただし、あらかじめ呪歌に警戒しているのでもないかぎり、こうした行動を取れるのは、次のラウンドからです。
これらによって、魔法抵抗の達成値に5足すことができるのです。
対象は、特に記述がないかぎり、毎ラウンド魔法抵抗できます。魔法抵抗に成功すると、呪歌の効果から逃れられます。しかし、また聞いてしまえば、また影響を受けてしまいます。ですから聞きたくない呪歌が演奏されている時は、影響を受けていない者が騒音を出すなどして、呪歌を妨害するといいでしょう。
なお、同時に複数の異なる呪歌が使われた場合、いずれの呪歌も効果を失います。同じ呪歌ならば、最も達成値の高い呪歌のみが、影響を与えます。
影響を受けたくない呪歌に気づき次第、歌い手がすぐに別種の呪歌を始めれば、被害は最小限に抑えられるでしょう。
つまり、こういうことです。
第一ラウンド、敵が悪意ある呪歌を始め、達成値を求めます。その呪歌を止めるか続けられなくなるまでを、一回と数えます。
呪歌を聞いた者は、それを呪歌だと気づきますが、まだ影響は出ません。ここで行動順位が残っているなら、妨害活動を始められます。
第二ラウンド、しょっぱなで魔法抵抗チェックを行います。敵は第一ラウンドで求めた達成値で、歌い続けることができます。
妨害工作が始まっていれば、魔法抵抗は有利になるでしょう。また味方の歌い手が別の呪歌を始めているなら、抵抗チェックの必要すらありません。効果は現れないのです。
そしてこのラウンドから、魔法抵抗に失敗したものに、効果が現れます。
第三ラウンド、第二ラウンドで成功していても、失敗していても、魔法抵抗チェックをします。そして成功したら影響を受けませんし、失敗したら影響を受けます。
呪歌を聞きはじめた2ラウンド目からではなく、呪歌がはじまった次のラウンドから、その呪歌が終わるまで呪歌の効果があることに、注意してください。
そして敵は、第360ラウンド目まで、その呪歌を歌い続けることができます。それ以上は同じ歌を連続して歌い続ける集中力が続かなくなるのです。
人々に歌を聞かせ、ニュースをばらまいて報酬を得るのが、この術系の職業の仕事です。人々の娯楽であり、第一次産業主体で、化学肥料などがなく、魔法が実在する世界では、様々な呪歌の多くが人々の生活に密着しています。
結婚式、実りを願う祭り、酒場で歓迎されます。それだけでなく戦いにとっても有益なので、冒険から戦争まで、大小の戦いに同行することも、少なくありません。
ただし、後ろ暗い者たちの争いに近づくと、厄介者やスパイ扱いされることもありますので、ご注意を。
吟遊詩人
人々に歌って聞かせながら、旅をしています。また、旅は新しい歌の題材を見つけるための旅でもあるので、事件が起きそうな場所には、進んで出かけていきます。各地で起きた事件のニュースは、吟遊詩人によって広められるのです。
義賊
義賊は、表向きは吟遊詩人ですが、悪徳貴族や悪徳商人の財産を盗み、スキャンダルや、その悪事をあばく歌を得意分野とします。時には自分のことを「謎の正義の味方」として、他人ごとのように歌ってしまう、ちゃっかり者もいます。
本物の吟遊詩人たちは、義賊の存在を知っていますが、歌のネタになるので喜んでいます。しかし悪徳権力者は、義賊を八裂きにしたいと考えています。
マスターの設定した世界に盗賊ギルドがあったとしても、この義賊がその一員であるかどうかは、微妙なところです。
魔術と、魔術師
魔術は、発動具を持ち術法を唱え使う魔法です。
魔法は、発動具とリンクし、発動具にふれて術法を唱えて精神を集中させることにより発動します。術法を声に出さない場合、自動失敗の値が+1されます。
特に記述がない場合、魔法の効果は効果期間中継続します。効果を消すにはディスペル・マジックが必要です。
魔法発動の目標地点は、特に記述がない限り、見えている場所から好きに選ぶことができます。攻撃術法の場合は、杖の先端から力が目標まで飛んでいきます。
効果が広がる魔法の場合、発動地点から球形に効果が広がります。
魔術は、幻術と共に、いかにも魔法らしい術系のひとつだと考えられています。魔法がありふれた世界では、魔術師こそが知識人であり魔法の専門家なのです。ただ、常に偉い先生やその弟子扱いされるかというと、そうではありません。魔術師を名乗る死霊術師のせいであらぬ疑いをかけられることもあるでしょうし、尊敬されているのは僅かな大魔術師だけで、駆け出しの魔術師などありふれすぎているかもしれません。
一か八かの強力な攻撃術法の存在も、人々の恐れを引き起こしかねません。
いずれにしろ魔法がからんだ事件が起きれば、犯人扱いされるか、専門家として呼ばれるかは別として、最初にひっぱり出されるのが魔術の術者です。
魔術師
武器を取っての戦闘はからっきしです。しかし、魔術の攻撃によって、強い敵でも倒すことができます。魔術師が旅をするのは、おおむね自分の実験室を手に入れるためと、魔術の探求のためです。
幻術師たちといっしょに、魔法ギルドを作って生活の安定と向上をはかっていることが多いようです。
魔戦士
魔戦士は、戦士として生計を立て、戦いに魔術を生かしています。魔戦士の生活サイクルは、ほとんど戦士と同じです。ただ、魔術師としても、戦士としても、中途半端になりがちです。
似たような職業でも剣士と違っているのは、その中途半端さだといえるでしょう。
魔術師たちは、魔戦士を準魔術師として扱っています。
トリックスター
トリックスターは、専業の魔術師ではないし、魔戦士でもないけれど、魔術を使える人のことです。
魔術の杖を手に入れて、魔術を使ってはいるものの、本格的な魔術師になる気がない(あるいはなれない事情のある)人々のことです。
魔術を仕事に使っていない人もいますが、世間の目に映っているのは、魔術を使う便利屋や、趣味で魔術をやっている人で、魔術を見世物にしたりもするので、尊敬もされませんが、世間に親しまれています。
魔術師たちは、トリックスターを準魔術師として扱っています。
奇跡と聖職者
奇跡一覧表 準備中
神が実在しているからこそ、奇跡が使えます。他の術法と違い、聖職者が神の機嫌をそこねると、奇跡は使えなくなってしまいます。神の機嫌は、マスターの一存で決まります。
また、神の力は全知全能でも完璧でもありません。そうであれば、すでに世界に、神の理想が実現していることでしょう。
一般に聖職者は大変尊敬され、他の術者とは別格に考えられています。ただ、敵対する神や、その神に使える聖職者は、神でも聖職者でもないと、互いに主張することもありますが、奇跡が使えるならば、その奇跡をもたらす神は、確かに存在するのです。
聖職者たちは、人々のためではなく、神のために行動します。しかし人は、人々を救い導く神を信仰するので、結果的に聖職者は人々を救い導くために行動するのです。
奇跡には、人々にとって有益なものが多数あります。また、神に認められた聖職者のみが奇跡を使えることを、人々は知っています。
神が実在する世界では、人々は常日頃からその恩恵にあずかって生き、神の存在を疑いはしないでしょう。ですから神を信仰し、神に仕える聖職者たちを尊敬するのです。
僧侶
神の教えを広め、この世を神の王国とする使命に燃えています。各地に布教や巡礼に出かけることも多いようです。
旅の僧侶は、各地で辻説法や奇跡による救済を行ってお布施を集めたりして、生活しています。
修道僧
修道僧は、人々に神の教えを広めることよりも先に、まず自分を修行によって高め、神を理解しようと努めています。
旅も、世界を知り、人を知り、神を知り、そして教えを実践するための、修行の一環なのです。
聖堂騎士
騎士は、僧侶や信者、教会などの守護者たる戦士として、神に仕えています。
奇跡はあまり使えませんが、旅をする僧侶、修道僧、信者を護衛したり、神の教えに基づいた正義を守るために、各地に出かけていきます。
見術(けんじゅつ)と見者(けんじゃ)
見術一覧表 準備中
ファンタジーの世界では、情報を伝達するといえば、魔法を使うか旅をするかしかありません。
見術を使う術者の多くは、遠方の情報を人々に伝えることを仕事としています。普段情報に飢えている辺境の村や、通常の方法では情報が得られない非常事態、その他失せ物探しや、失踪人の捜索などに、見術の術者はひっぱりだこです。
しかし、見術で知った情報が人々が望まぬ悲劇的なものだった場合、人々は現実の代りに見術を行った者を憎むことがあります。また、見術の効果を知った人々は、自分のプライバシーも見られているのではないかと疑ったりもします。
そのため見術系の術者は、風のように転々と旅をしたり、人里離れた場所でひっそりと暮したりすることが多いようです。もちろん、先生と呼ばれて尊敬されながら村や街で暮す見術系術者もいます。
見者
見者は、いろいろな情報を知ることができますが、冒険者向きのタイプではありません。しかし、見者としての修行のため、各地を旅することがあり、そんな時護衛を雇ったりします。
伝令
伝令は、見者より見術の能力は落ちますが、旅や冒険をするための能力は見者よりあり、より行動範囲が広がります。あちこちに情報を伝えることを仕事とし、年中旅をしています。
精霊術と精霊使い
精霊術一覧表 準備中
ファンタジーの世界では、精霊も神のように実在しています。しかし、神ほどはっきりとした存在としては認められていません。神と人との関係は密接ですが、精霊は人と関係なく存在しているからです。ですが、精霊の存在を疑う人も、滅多にいないでしょう。
精霊には感情らしきものはありますが、意識はありません。そして神であろうと、自然を完全に支配することはできません。
精霊使いは、その精霊を感じ、コミュニケーションができる者です。各地の精霊を知ることは、精霊使いにとって喜びであり、精霊を理解する上で重要なことなのです。
精霊使いにも、精霊よりの者もいれば、人間よりの者もいます。完全に人間よりだと、精霊を支配しようとし、完全に精霊よりだと人間の都合などおかまいなしに、精霊に便宜を計ろうとします。しかし、両極端の精霊使いは、バランスを欠いています。
よい精霊使いは、双方共存の道を探るものです。
世間は精霊使いを、自然の代弁者だと考えられています。精霊と人々の仲立ちをするのが、精霊使いの仕事なのです。
ファンタジー世界においては、人々の生活は、神以上に自然に左右されます。人々は自然の恵みを求め、あるいは自然の驚異を怖れて、精霊使いを雇い、精霊に話しを通そうとするのです。
自然災害が起きたとき、人々に助けを求められるか、怒りを向けられるのかは、状況や、精霊使いの人となりによるでしょう。
精霊使い
精霊と言葉を交わし、精霊術を使うことによって人々に益をもたらし、そのかわり人々が精霊の領域を荒らしたりしないように、また人々が精霊にとってもよい存在であるようにと、精霊と人との仲を取り持ち、人々から報酬を得ています。
精霊騎士
精霊使いほどは精霊を使うことはできませんが、精霊使いより旅馴れています。
人と精霊が互いの領域を犯さないようにと、自給自足の旅しながら活動を続けている者が多く、定住している者はほとんどいません。

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