(C)hosoe hiromi 細江ひろみ

『宇宙はヒーローのためにある!』


細江ひろみ

 ワールド紹介ならぬ宇宙紹介といきましょう。
 このスペオペ宇宙(ルビ:ワールド)で活躍したくなったら、本屋さ
んに直行してね。

『無限に広がる大宇宙』

 「無限に広がる大宇宙」このセリフのごとく(註:
これをプレイヤー・キャラクターに語らせろ! そ
うすれば経験点が貰えるのだ!)宇宙はー広いなー
大きいーなー、星ーのー数ーほーどー星がーあーる
ー、のです。
 最初に、あなたは宇宙に星の数ほどいるふつーの
人ではありません。そのことを忘れないでください
ね。これからはあなたのキャラクターをヒーローと
呼びましょう。
 一つの惑星の上でもいくつものワールドがありま
す。それなのにヒーローは20光年をひとっとび。惑
星(ルビ:ほし)から惑星(ルビ:ほし)へと高性能ジャンプシップで宇宙を駆け
るのですからもうたいへん。
 高層ホテルのテラスでブランチをとったヒーロー
たちも、その日の午後はジャングルでディナーと格
闘していたりするのです。そんなふうですからワー
ルド紹介といっても自然環境など紹介しきれるはず
もありません。宇宙空間など環境なんか「ない」の
ひとこと。空気もなければ重力もない。しかしこれ
がまたオツなんです。
 だけど、どこへ行っても同じ宇宙の中です。同じ
宇宙法則が働いていることだけは間違いありません。
そのもっとも重要な宇宙法則とは…

『宇宙はスペオペ・ヒーローのために存在する!』

 とゆう法則なのです。ありとあらゆる惑星の環境、
人々の生活、大変な事件。これらはすべてプレイヤ
ー・キャラクターたちがヒーローらしく活躍するた
めに存在しているのです。
 地道な人生にあきたなら、そして痛快なスペオペ
を楽しみたいあなたなら、この宇宙はあなたのため
にあるのです!
 この宇宙の中でも、ときにはヒーローたちも失敗
することもあります。なにしろマスターが「そのほ
うがヒーローらしい」と考えたのならば、いつでも
ヒーローたちの行動を失敗させてしまうことができ
るのです!
 そう、この宇宙には「ヒーローたるもの、失敗か
ら力を得て立ち上がり、障害を打ち砕くものである」
という法則がなりたっているのです!
 ヒーローが乗り越えるための障害まで用意してく
れる。障害と同時にそこから立ち上がる力を与えて
くれる。これがこの宇宙の法則としてなりたってい
るのです!

『宇宙の常識・非常識』

 ところで、ヒーローたちのために用意されたこの
宇宙ですが、一般の科学と文化のレベルはどんなも
のなのでしょう。
 ヒーローたちはめずらしいことがらに山ほど出会
うことになるでしょう。いえ、なっています。しか
し、普通はどうなのかを知っていなければ、そうで
はないことに驚くことができません。
 宇宙は驚異に満ちていますが、なにが驚異なのか
知らなければ、楽しさも半減してしまいます。

『歴史』

 ではまず、どうやってスペオペ・ヒーローたちの
ための宇宙ができあがったのか、お話ししましょう。
 ことの起こりは約 200年前にさかのぼります。宇
宙に手をのばしはじめていた人類は宇宙空間にただ
よう不思議な物体を発見しました。
 それがジャンプドライブだとわかるまでにもいろ
いろあったのですが、その後それと似たものを量産
できるようになり、人類は恒星間宇宙へと旅だった
のです!
 とはいえ、ジャンプドライブの性能は宇宙で見つ
けたものと、人類がまねしてつくったものでは性能
に大きく差がでたのです。人類はそのドライブの複
製をつくることはできましたが現在でもその原理は
わかっていません。なにしろ宇宙で発見されたエン
ジンは人類の持っていたあらゆる手段をこころみて
も、傷一つつけることができなかったのです。ガワ
だけマネたら動いたからいーや。てなもんです。
 オリジナルのジャンプドライブはわずかなエネル
ギーで20光年を跳びますが、普通のは膨大なエネル
ギーを使って10光年がやっとです。
 人類が、複製のジャンプドライブを登載したジャ
ンプシップで宇宙に進出しはじめると、またもジャ
ンプドライブが発見されたのです。
 その後も人類がそのエリアを広めるたびに、とき
おり宇宙に浮かぶジャンプドライブが発見されまし
た。今では1立方光年にあたり1つ存在しているの
ではないかと言われています。もちろん、それだけ
の数が見つかったのではなく、サハラ砂漠の中の1
つぶのビーズを発見する以上に宇宙でジャンプドラ
イブを発見するのはたいへんだということです。
 ヒーローたちが持っているジャンプシップのドラ
イブは、こうして発見されたオリジナルのジャンプ
ドライブなのです。
 親から受け継いだものかもしれませんし、自分た
ちで発見したのかもしれません。そして、そのジャ
ンプドライブに出会った瞬間から、ヒーローとして
の生活が待ちかまえているのです。

『科学技術と文明』

「中央と辺境」

 では、科学技術はどこまで進歩しているでしょう。
ひとことでいうと、スペオペにちょうどいいくらい
です。とはいえ、スペオペにもいろいろありますか
ら、この説明じゃわかりませんね。
 まず人類が移民してからかなりの時間がたってい
る71.5%の場所であれば、どこでも同じような文明
の利器が利用できます。
 これは大型ジャンプシップによる交通網とジャン
プドライブと同時に発見された超高速通信によって
最新情報が伝達されるからなのです。
 このような場所では、隣の星系への旅行は現在の
海外旅行程度の費用と時間で楽しむことができます。
星系内であればちょっと遠めの国内旅行程度の気分
でしょう。惑星内では出張手当もでないかもしれま
せん。
 しかし、最近入植しはじめたばかりで充分に開発
のすすんでいない場所もたくさんあります。鉱山な
ど特別な目的のために開発された場所では、人類が
暮らすにはまったく不向きかもしれません。
 そのような場所では何がおきるかわかりません。
自然の驚異からさまざまな犯罪までが、事件を解決
してくれるヒーローたちがやってくるのを待ってい
るのです。

「アイテム」

 スペオペ・ヒーローズRPGのアイテムリストに
は、実にさまざまな(とんでもない)製品が紹介さ
れています。これらの品は、大きく設備の整った宇
宙港のある場所ならば手に入るでしょう。
 もちろん、辺境では好きなだけ最新モデルを手に
入れることはむずかしくなります。また、特定の場
所へ特定の品(武器など)の持ち込みを制限したり
禁止していることもあるでしょう。
 ヒーローたちの事情も考えなければなりません。
できればアイテムにもこだわりを、といいたいとこ
ろなのですが、実際問題としてアイテムの中には天
文学的な価格のものもいくつかあります。
 また、購入したとしてもヒーローたちのジャンプ
シップに積むことができないほど大きなアイテムも
あります。(きょ、巨大ロボット買ってくれぃ!)
 マスターはリストにない、安くて、高性能で、小
型のアイテムを設定したいと考えるかもしれません。
そのとき一番に考えなければいけないのは「それは
スペオペにふさわしいか?」「それはヒーローにふ
さわしいか?」です。それ以外はどーでもいいです。
 あまりにも強力で便利すぎる武器などは、ヒーロ
ーのかわりにそのアイテムが活躍してしまいます。
また、ヒーローたちが購入できる品はヒーローの敵
もまた手に入れることができるのです。アイテムは、
ヒーローたちが活躍できるように存在しなければい
けません。
 もし、タイムマシンの原理が一般化されていて、
ヒーローたちも悪人たちもタイムマシンにのって活
躍なんかしたりしたら、スペースオペラじゃなくっ
てタイムオペラになってしまいます。
 これではスペオペのヒーローらしくありません。
 では、なにがなんでもタイムマシンを登場させる
ことはできないのでしょうか?
 ……ふっふっふのフッ。
 そうではありません。アイテムリストに価格とい
っしょに設定して、誰でも買えるようにしてはいけ
ません。が、スペオペのヒーローたちがこの「誰で
も」買えるような物しか手に入れられないと思いま
すか?
 さて、誰でも買えるような物ではない物に興味が
ある人は、そのまま読みすすんでください。かなら
ず満足できます。今しばし、この宇宙の常識につい
て話しをすすめましょう。

『異星人』

 人類の文明は、こうしてスペオペのヒーローのた
めに発達しました。では人類以外の文明はどうでし
ょうか。
 スペオペとくればまず異星人を連想しませんでし
たか? スターウォーズのようにさまざまな異星人
と肩を並べて冒険できるんじゃあないかしら。スタ
ートレックに登場するスポックのような異星人をプ
レイできるんじゃないかしら。私はそれを期待して
いました。
 なんと、この宇宙ではもっともっと異星人は特別
な存在なのです。
 今のところ、地球人と同じように宇宙を跳びまわ
る知的生命体と公式に交渉はありません。なぜなら
「ヒーローがファーストコンタクトしなくてどうす
る!」という宇宙の親心が働いているからなのです。
 どんなに宇宙に人類がはびこって、異星人の船が
地球人の鼻先を通りすぎようとも、偶然普通の地球
人が異星人とのファーストコンタクトを果たした、
なんてあってはいけないのです。
 だけどそれは、この宇宙に異星人がいないとゆう
ことではありません。ちょっとばかり誤解があって
ただの動物と思われてるだけかもしれないし、国家
や銀河連合がトップシークレットにして隠している
のかもしれないのです。
 また、異星人の遺跡や痕跡であればいくつも発見
されています。異星人の遺跡らしい品のなかにはジ
ャンプドライブも含まれます。価値ある異星人の遺
跡を発掘することをなりわいとしているヒーローた
ちもいます。ふつーの人にとっては、異星人という
のは大昔に亡んで、ジャンプドライブを残してくれ
ただけのものなのです。
 つまり、まちがいなく異星人はいるのです。
 そして生きた異星人と出会うのが、ヒーローの役
目でなくってなんだというのでしょう!
 たとえば、偶然街で知り合った女の子は、人間そ
っくりのエイリアンだったりするのです。彼女はこ
の星系最大の機密なのですが、用意されたホテルを
抜け出して冒険を楽しんでいるのかもしれません。
 未開惑星にバカンスに出かければ、狩の対象が知
性種族だと知ってしまうことになり、彼らを助ける
ために活躍することもあるでしょう。
 宇宙を旅している最中でも、突如やってきた謎の
異星人の大宇宙艦隊と出会ってしまうことになるの
です。あなたは地球人の頭の硬い軍人をなだめなが
らも、その異星人が偽物であることをつきとめるか
もしれません。
 そして、あなたの宇宙船には一人(一匹)の異星
の生物が住み着いて、それを秘密にしなければなら
なくなることもあるかも知れないのです。
 スペオペヒーローズRPGには異星人が設定され
ていません。
 しかしなぜスペオペなのに異星人が設定されてい
ないのかわかりましたね? 異星人はマスターが、
ヒーローたちにヒーローの名にふさわしい活躍をさ
せるためだけに、設定するべきものだからなのです。

『コンピュータとロボット』

 人類の身近にあり、助けとなってくれているのが
高性能のコンピュータでありロボットです。コンピ
ュータは持ち運べる小型のものと超大型に2極化し、
その中間のサイズはなくなっています。
 ジャンプドライブのコントロールは、ふだんはコ
ンピュータがやっています。ジャンプドライブのコ
ントロールの方法についてはまだよくはわかってい
ません。職人芸だとか長年の勘としかいいようがな
いものでコントロールをしているにすぎないのです。
 ドライブをコントロールするコンピュータは、そ
の名人芸を模倣しているにすぎません。

 ロボットも、コンピュータの性能向上にしたがっ
て、さまざまな種類が開発されました。
 ヒーローたちにとって、もっとも身近に存在する
のがマスコットロボットでしょう。
 マスコットロボットはヒーローたちの活躍にとっ
て、なくてはならない存在です。なぜならヒーロー
がジャンプシップを離れているときに留守番をして
くれるからです。
 もちろんそのほかにもちょっとした修理や操縦の
代行もしてくれます。しかし、人間には及びません。
 また、特殊な用途に使われる専門ロボットもたく
さんあります。たとえば戦闘用の巨大ロボットは人
間が乗り込んで操縦するタイプです。これも、完全
なロボットにするにはコンピュータの性能がおいつ
かないためでしょう。
 コンピュータもロボットも、いま一つ人間には及
ばないようです。もちろんこれは、「もっとも活躍
するべきなのはヒーローである」という宇宙の大前
提がはたらいているからなのです。その証拠に、ロ
ボットはヒーローポイントを持っていません。
 え? 実はあなたはロボットなんですか? では
あなたにはヒーローポイントがあるはずです。これ
で普通のロボットではありません。あなたはロボッ
トである前に、ヒーローなのです。

『組織』

「社会と組織」

 常に人間とともにあり、ときとして人間らしくな
い振る舞いをするのが、人間の社会と組織です。
 この宇宙時代において、人類はさまざまな機構を
つくりあげました。そのうちのいくつかは清潔で不
正のない世界をめざして日夜努力をしています。こ
れらの機構の一員として活躍しているヒーローたち
もいるでしょう。
 宇宙時代にふさわしく、組織のうちのいくつかは
非常に巨大です。そして複雑にからみあっています。
 もっとも有名であり巨大な組織は「銀河連合」で
す。銀河連合は多数の巨大な下部組織を持っていま
す。「銀河連合軍」「銀河警察」「銀河郵便連合」
「銀河気象機関」「宇宙開発事業団」「銀河連合大
学」「銀河連合裁判所」。それぞれがさらに下部の
組織をもっていて、それもまた充分大きな組織なの
です。
 いくつもの星系に根をはる超巨大企業も忘れては
いけません。それらの企業はありとあらゆる企業活
動をおこなっています。営業活動から宣伝活動まで、
とても大規模になることもあるでしょう。
 惑星から星系単位の国家も大きな組織です。その
多くが銀河連合に加盟しています。
 また、規模が小さすぎて国家としてなりたたない
場合もあります。そのような場所では治安が安定せ
ず、ときには犯罪がはびこります。そして犯罪組織
はそのような場所では巨大な力を持つでしょう。
 その他の組織の中にも大きなものがあります。政
治団体から宗教団体までその種類はさまざまですが、
活動に特色のあるグループもあ多く、見逃すことは
できません。

「ヒーローと組織」

 ヒーローたちも組織とは無縁ではいられません。
 銀河連合の一員として生活しているのならば、あ
なたのジャンプシップは宙運局の発行したナンバー
を持っているでしょう。ヒーローたちが銀河連合に
未加入の惑星出身だったとしても、加盟惑星にでか
けることはあるはずです。
 また、あなたのジャンプシップの中には、巨大企
業のロゴが入った製品がいっぱいあるはずです。も
ちろん、こんなどうでもいい組織とのかかわりあい
はこっちにおいておきます。
 まず、ヒーローたちは組織のエージェントとして
活躍することもできます。宇宙軍や宇宙警察の特殊
部隊の任務をこなすヒーローから、学術団体の一員
として遺跡を調査員まで、組織の一員といっても実
に多彩です。
 さまざまな組織とつきあいたいけど組織にしばら
れるのはいやだ。そんなヒーローたちもいるでしょ
う。それならば、レイダーとして人材派遣会社に登
録しておくのもよいでしょう。レイダーこそ、ジャ
ンプシップを駆って宇宙を跳びまわる、なんでもご
ざれの職業です。
 銀河一の人材派遣会社「スペース・サポート株式
会社」をお忘れなく。どんな人材も派遣します。そ
して、当社は常にレイダーを求めています。
 このような仕事の依頼者としてのみ、組織は存在
しているのではありません。組織はさまざまなトラ
ブルからさまざまな犯罪まで、ヒーローがかかわっ
ても恥ずかしくない事件をヒーローたちに提供しま
す。
 ふだん気にならないローカルな組織も、時として
ヒーローたちの活躍のために一肌ぬいでくれます。
たとえば地元の警察はどは、ヒーローたちが解決し
たほうがカッコいい事柄については、実に無能にな
ってくれます。ヒーローたちがあと一歩で、事件ボ
ヤのうちにふせぐことができるときには、宇宙空港
は書類の不備をいいたてて入港許可を出してくれな
いかもしれません。
 こうして、「偶然不運がつみかさなる」ことによ
っても事件が大きくなることがあるのも、「ヒーロ
ーが解決する事件はチンケなものであってはいけな
い」という、スペオペの宇宙の法則が働いてしまう
からなのです。

『特別な存在』

 宇宙には特別な存在というものがあります。
 まさにヒーローたちがそうなのですが、他にもあ
ります。いえ、スペオペでありヒーローのために存
在するのであれば、どんなものでも存在できるので
す。

「ガジェット」

 ガジェットとはスペオペのために存在するような、
みょうちくりんなアイテムのことです。どこがどう
機能してそうなるのか、わかっているのかわかって
いないのかもわかりませんが、とにかくこれがヒー
ローのために存在していることだけはまちがいあり
ません。
 ガジェットはふだん手に入れられないような品で
あり、めったに見られぬ性能であることが多いよう
です。そのため、値段などつけられぬほど高価です。
 そして、価格と性能の両方の価値のために悪人が
狙うことも多く、また悪人が手にしていることも多
いようです。
 敵が身につけた携帯バリアーがガジェットです。
 異星人の巨大なジャンプシップであるとか、マッ
ドサイエンティストがつくった異空間を発生させる
装置などもガジェットです。
 もちろんヒーローもガジェットを手にします。も
ちろん、ただ便利に手にするよりも、ドラマティッ
クに手にしたほうがヒーローらしいでしょう。
 そしてまた、ヒーローらしさのためならば、究極
に便利なガジェットであっても「いけない、これは
人類の未来のためにはあってはならない物なのだ」
といいながら(セリフを語るのがポイントね)それ
をブラックホールにポイしちゃいましょう。これが
汎用タイムマシンの設計図の運命なのですが……
 ヒーローたちならば時間旅行をやらかしてもいい
と思いませんか? スタートレックのエンタープラ
イズ号も、宇宙の無責任男タイラーも、過去に行っ
たことがあるのです。ヒーローたちが「スペオペの
ヒーローである」という自覚をなくさないならば、
時間旅行をしてはいけない理由はありません。
 そうそう、ジャンプドライブも高価で悪人ならほ
しがる「ガジェット」と呼ぶことができます。スペ
オペの定番アイテムの総称って意味でとらえてもい
いかもしれません。

ジャンプシップ

 あなたも、あなたのジャンプシップに登載されて
いるのがオリジナルのジャンプドライブであること
は、あまりいいふらさないほうがよいかもしれませ
ん。悪人たちが高価なドライブを手に入れようと、
あの手この手でアプローチしてくるからです。
 もっとも、悪人を恐れてこそこそするような真似
はヒーローには似合わない、と考える人もいます。
「くるならこい、正々堂々受けてたとう」これもヒ
ーローらしい態度です。
 また、オリジナルのジャンプドライブを登載した
ジャンプシップを持っていること自体が、さまざま
な意味でステータスシンボルとなります。
 たとえば官給品としてそのようなジャンプシップ
を与えられているのであれば、誰もがヒーローたち
を「ただものではない」と考えるでしょう。これは
秘密任務のときには、はなはだ不都合です。
 また、個人の所有物である場合は「たいへんな金
持ち」だと評価されるのが普通です。もともと、普
通のジャンプシップでもなかなか個人所有ができる
ような価格ではないのです。オリジナルのドライブ
登載のジャンプシップなど、値段がつけられないほ
どの価値があるのです。
 他のガジェットにこだわりすぎてヒーローらしく
なくなるのは困りますが、こればっかりは自分の命
と同じくらいのつもりで大事にしてくださいね。
 もちろん、命よりもヒーローらしさが大事です。

異星人の遺跡

 人類は宇宙のあちこちで、かなり多数の異星人の
遺跡を発見しました。そこからは、まさに「いろん
なもの」としか形容できないものが見つかりました。
それらはまさに「宇宙の宝物」だったのです。
 時に、それらの品はそれらは奇妙な事件をまきお
こしたり、信じられない影響を周囲に与えたりする
こともあります。触るだけで危険かもしれませんし、
芸術品かもしれません。
 遺跡で発見されるものの場合、それがなんである
か、なんのためのものなのかわからない、という特
徴があります。人類の科学を超越していたり、理解
できない品もあるでしょう。
 ちょっと逆に想像してみてください。非人間型の
異星人が、電動ハブラシを発見したときにどうそれ
を理解するでしょうか。しかし、たとえ異星人の電
動ハブラシであることを理解できなくても、その仕
組みが利用できるものであれば、いえそうでなくて
それらの価値ははかりしれないものがあります。め
ずらしい記念品、それを手にするために高額を支払
う人や法を無視する人はこの時代にもいるのです。
 そのため、遺跡は悪人たちから狙われています。
 このようなわけで、遺跡にかかわる仕事はヒーロ
ーたちにふさわしいものとなっているのです。具体
的には、遺跡の発見、発掘、調査、護衛、移送など
があります。

天才科学者の発明品

 どちらかというと、天才と紙一重の科学者の発明
品です。天災的な発明品ともいえるでしょう。
 オーダーメイドの高性能銃から、軍が秘密開発し
ていた新兵器のついでに発明された品まで、こちら
もさまざまな品があります。
 異星人の遺跡にくらべたら、まだわかりやすい品
が多いかもしれません。少なくとも人間が使うため
に造られた品か、そのついでの産物です。
 人間が作り上げたものには明確な存在理由がある
ものです。たとえば、復讐のためにつくられた殺人
ロボット。超強力すぎてしまった毛はえ薬。高性能
すぎて嘘をついてしまうコンピュータなどです。
 もちろん、親友が命をかけて造ってくれた品なら
ば、ヒーローにふさわしいはずです。

「ブラックマーケット」

 ガジェットはどこでも気軽に買うことができるよ
うなアイテムとは違います。と、こーゆーいいかた
をすればもう気がつきましたね?
 そう、ヒーローたちの活躍のためならば、ガジェ
ットのブラックマーケットも存在するのです。しか
し注意してください。ガジェットもブラックマーケ
ットもヒーローたちの便宜をはかるために存在する
のではありません。あくまでも、ヒーローたちがス
ペオペの活躍をするために存在しているのです。
 そして、時には最初からガジェットの災難に巻き
込まれることもあるでしょう。ブラックマーケット
にとっては、ヒーローたちがやってくることじたい
が災難です。それを止めるすべはありません。
 そして、それらに背を向けることはヒーローらし
くない行為です。

「超能力」

 ガジェットよりもさらに特別な存在です。マスタ
ーが許可すれば、ヒーローたちもこの能力を持つこ
とができます。もともと、ヒーローであること(ヒ
ーローポイントを持っていること)がすでに超能力
を持って産まれたようなものですが、これに超能力
が加わるとはたまたすばらしいヒーローが生まれで
ることでしょう。
 ただ、超能力があるとないとでは大違いです。超
能力者用シナリオでなければ、プレイヤーは超能力
者はプレイしてはいけません。理由は簡単です。
「スペオペのヒーローではなくて、超能力者のヒー
ローの活躍になってしまうから」です。
 超能力者のヒーローを使用するときは、超能力者
でなおかつスペオペのヒーローでなければならない
のです。

『宇宙はヒーローを待っている!』

 みなさん、これでスペオペの宇宙がどんなところ
か、もうおわかりですね?
 宇宙はあなたがたの存在を心から待ってます。
 ヒーローたちがいなければこの宇宙の存在価値な
どプレイヤーのいないマスターと同じなのです。
 ヒーローたちは窮地におちいり、みごとにそれを
乗り越え、最後は活躍につぐ活躍と決めセリフで、
ヒーローになるのです。
 ヒーローには正義のヒーローからちょっと悪の香
りがするヒーロー、ヒーローらしくないヒーローか
ら結果的にヒーローになってしまう奴。宇宙に名の
知れわたるヒーローから名も告げずに去っていくヒ
ーローなど、さまざまなパターンがあります。
 さあ、あなたも究極のヒーローとなるべく宇宙で
活躍しましょう?

 今ならヒーローには、
  もれなくオリジナルジャンプシップと
          すばらしいアドベンチャーが
                  ついてます!

 ではあなたのご活躍を心からお待ちしております。

以上


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