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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)
2004.11〜
さて洞窟だ
こうやって、一緒に行動するすることになったグループを、パーティとゆうのだそうだ。なぜ、パーティとゆうのかは知らないけれども、いつも、宴会ばかりしている、からではないらしい。
(VICON)てなことをやっている間にクレアに案内されて洞窟の前にやってきました。
(VICON)並ぶ順番を決めてください。
(魔道師バスク)「おー、この酒はいけるの」(^_^)
(盗賊ウォール)「おいおい、じーさんあんまりのむなよ」
(戦士ザム)「俺が先頭、次がウォール、その次がバスク、クレア、ヴィエでいいか?」
洞窟は以前、盗賊の根城として使われていたのだそうで、多少クレアも中の構造を知っているのだそうだ。くつろいでいるバスクやウォールを後目に、完全にヴィエなりきっている私は、はじめての冒険に興奮状態におちいっていた。
一応、私は敵は前からのみ来るわけではないことはRPGの解説書を読んで知っていた。しかし、私のPCのヴィエは、こういった事に足を踏み入れるのは生まれて初めてのはずである。ならば、セオリーなど、知るはずもないだろう。そしてヴィエは何がなんでも戦いたいと思っている。そのために、この救援隊に加わったのだ。
(戦−ヴィエ)「後ろだと!」
(戦士ザム)「そうだ」
(戦−ヴィエ)ふん
(戦士ザム)「お前ぇはまだ馴れていない」
(魔道師バスク)「後ろは重要な場所じゃよ」 ヴィエ
(盗賊ウォール)「俺が2番目かぁ」
(戦士ザム)「それに、後ろから襲いかかられてはたまらん」
(戦−ヴィエ)「わかってるよツ」
(魔道師バスク)「敵がくるのは前からとはかぎらんわい。にこにこ」(ちびりっ)
(盗賊ウォール)「まっ この面子じゃしょーがねーな」
すぐに引き下がったのは、ここで意地をはれば、お前は帰れと言われるのではないかと心配したためだ。ヴィエがオマケであることは、ヴィエがいちばんよく知っていた。
この頭に血の登っているヴィエの行動を、ヴィエのせいばかりには出来ない。私自身が、すぐにヴィエになりきってしまったからだ。そしてそれは興奮する体験だ。
そこに自分がいるとゆう、いや、ヴィエがそこにいるとゆう雰囲気が、マスターによる、洞窟内の状況描写だけでなく、一緒に洞窟にいる仲間の反応からつたわってくる。
こうしてPCもプレイヤーも頭に血を登らせたまま、洞窟内の四つ辻まで入っていった。以前、人間が生活していた場所だから、そうややこしくはない。それにチャットで短時間にとなると・・・いや、慣れた人間が時間をかければ、複雑なダンジョンを探検する事もできるだろう。
(盗賊ウォール)「うむ、しらべてみるか」
まず、あたりを調べてみると、マスターに宣言するのが、セオリーなのだそうだ。そう宣言すると、マスターはあたりの状況を、PCに教えてくれる。
(VICON)ウォールが耳を済ますと右側から大きないびきが聞こえて来る。
(VICON)左からはやや臭い匂いがする。
(VICON)正面からは何も感じられない。
とにかくヴィエは戦いたくてウズウズしていた。私もキーボードをたたきながらヴィエの感情を味わっていた。二人とも緊張と興奮で頭に血が登っている。すぐさま右に向かっていびきの主に戦いを挑みたかった。
しかし、それとは裏腹に恐ろしくもあった。こんなにもPCのヴィエが実感できるとなると、ヴィエが怪我をしたり、死んだりすることを考えることは、自分について同じことを考えてみるより、実感をともなった。
(魔道師バスク)「おや、嬢ちゃん、静かじゃの」 ヴィエ
バスクがその恐怖をさっしたのか、それとも私がタイミングを失って喋れなくなっているのではと、気を回してくれたのか、こう語りかけてきた。
それにはヴィエとしてではなく、
(戦−ヴィエ)(じつは恐い)
と、私自身が答える。あまり長く無言でいると、眠ってしまったか、それとも、急な不調にでもみまわれたかと、いらぬ心配をかけてしまうからだ。
それに、PCのヴィエは自分から「恐い」などと口が裂けても言えないのだ。それ以前に、恐さのあまり言葉もないとゆうのが、一番近いのかもしれない。つまりは意地をはっているのだ。口がきけたのなら、「恐くなんかないやい」と答えていただろう。
(魔道師バスク)「恐怖をしらぬ戦士は、ただのバカじゃ」(^_^)
バスクは人生経験の永い魔道師らしく、しぶいセリフを次々と決める。私もヴィエも、このセリフの最後の(^_^)に、ずいぶん慰められる思いをした。
とにかくウォールがいびきの主を確認に行くことになり、彼が戻ってくるまで四つ辻で待つことになる。待ちながら、これからどちらへ行こうかと話していると、クレアは彼女の父を助ける事を優先して欲しいと言う。それもそうだろう。
ウォールの報告では、右にはトロールとオークの姿しか見えず、人間のいるようすはなさそうだ。とゆうことで、寝ている怪物はそのままにして、次に左を探しに行くことにする。
左は食堂らしかった。鍋が火にかけられていて、得体の知れない物がグツグツと煮えている。得体のしれない物と聞いて、すぐにクレアのお父さんが、すでにオークの夕食用に、シチューになってしまったてではないかと、気味が悪くなった。それに、シチューはできあがっているようだ。もうすぐオークの、食事の時間になるのかもしれない。
シチューの臭いは、ものすごく臭いとゆうし、すぐにも、オークが来そうではあるし、そろそろヴィエの「オークと戦って経験を積んで強くなるんだぃ!」とゆう決心も、鈍ってきてしまった。オークと戦うことは、考えていたけれども、オークの夕ご飯になるかもしれないなんて、想像もしていなかった。
ヴィエの恐怖と緊張はそのまま私に伝染し、私の手も汗ばみ神経は張りつめきっていた。それでも、ヴィエは強がりをやめなかった。恐いからこそ、強がっていた。
結局、鍋の中身は、カエルや蛇など、わけのわからないもので、そのまま引き下がることになった。
それから四辻まで戻り、調べていない最後の道に入ったところで、後ろからわめき声が聞こえてきた。きっと眠っていたオーク達がヴィエたちの臭いでも嗅ぎつけたにちがいない。とヴィエは考えた。すぐさま剣を抜いて構える。
(戦−ヴィエ)「戦いだ!」
PCも私も、興奮した。とうとう戦う時がきたのだ。
一方ウォールとバスクはロープで相手の足をすくう相談をしている。それには四つ辻まで戻らなければならないらしい。
ロープとゆうものは、なるほど使いでのある道具だ。などと私はあとで感心したけれど、その時はヴィエも私も、いつオークがでるかトロールが出るかと気が動転して、こんな時に四つ辻まで戻っていてロープを張っていたりして、間に合うのだろうかと心配だった。よっぽど急がなければならないと、信じ込んでしまった。
(VICON)ザム「じゃあ、ここはおいらとヴィエが注意を引けばいいのか? バスク」
と、このセリフが出たとき、張りつめきったヴィエの神経がぶっつんと切れた。思わずオークらしき声のするほうへ、いきなり走り出してしまっていた。
私の方は、頭の片隅では、こんな行動がゲームとしてよいやり方ではないかもしれないなあ、こんな自分のPCや仲間のPCの命をいたずらに危険にさらすようなプレイは、間違っていて、周りに迷惑なだけなんだろうなあ、と考えていたけれど、それ以上じっとしている事に、私もヴィエも耐えられなくなってしまったのだ。
仲間達は驚いただろう。罠をはるのもそこそこに、ヴィエの援護に走らなければならなくなった。すでにヴィエの正面には6匹のオークの姿があり、ヴィエはそのまま剣を振り上げ突っ込んでいった。まさに恐い物知らずとは、このことだろう。
オークとの戦闘は、なにがなんだかよくわからないうちに終わった。いつ出るか、とおびえているうちよりも、実際に剣を交えている方が、私もヴィエも、何も考えずに済むので楽だった。
戦いがどの程度危険なのかわかっていなかったからで、これほど気が動転したのは、さすがに最初の時だけである。(と、多分これには異論がいっぱいあるだろうなあ)
戦いの終了も、いきなり訪れた。
(魔道師バスク)「皆、目を閉じよ」
オークを目の前にして目を閉じたらやられる!とゆう感情を、目を閉じなければ!とゆう理性が押し殺す。
閃光があたりを包む。光の魔法だ。
ルパン3世とか、シティハンターとかの、逃げる間際の閃光爆弾。あれである。と、プレイ中に思ったわけではないが、なるほど、魔法もいろいろ応用が効くのか。
そしてオークが怯み、一気に戦闘は有利になった。生き残りのオークが逃げるころには、ヴィエもかなり落ちついていた。オークを追おうとして、「まて!」と制止されたとき、今度は素直に止まる事ができた。そしてついでに私はウォールに取り押さえられてしまった。私は恐怖や緊張から開放されたものの、ヴィエは精神がぶっとんだままだ。
(魔道師バスク)「これ、ヴィエ、一杯やってけ」(無理やり飲まそう)
(戦−ヴィエ)「けほッ、けほッ」
(盗賊ウォール)「おいおい、未成年に飲ませるんじゃねーぞ」
とゆうわけで、ヴィエも少し落ちつくことができた。(のだと思う)
RPGの戦闘がこれほど手に汗握る現実感のあるものとは、思ってもいなかった。現実感がどうのこうのと考える前に、私はすでにその世界に取り込まれてしまっていたと言った方がいいかもしれない。
ヴィエは半分ボーっとしたまま仲間にくっついて、洞窟の奥へと進む。
すると・・。
倒れたオークがうめいていた。
指輪がいっぱい床に散らばっていた。
人のものではない声がした。
人の声がした。
クレアが「お父さん!」といった。
な!なんなんだ!とにかく生き残っているオークと戦闘を開始する。倒れているオークに、とどめを差しておくウォール。・・・なるほど、倒れているオークとて、起きあがってこない保証は無いのか。・・・紳士的ではないけど、実戦ではしかたないなぁ。
(魔道師バスク)「・・・おやあ?」 デテクト・マジック!
え?なんで?デテクトマジックは、たしか魔法の品を調べるための魔法でしょ?今は戦う時なのに、そんなの後でいいじゃない?と思った矢先、指輪が赤く光りはじめる。
(魔道師バスク)「指輪に近づくでない!」 ALL
(魔道師バスク)「悪しき魔法の塊じゃ・・・」
そうか、そうゆう事だったのか。もし、指輪のところに倒れているオークの意味に、バスクが気づいて確かめなかったら、ヴィエは不用意に指輪に触って、大変な事になっていたでだろう。まったく油断もすきもない。
生き残りのオークとの戦闘は、最初よりはいくぶんまともに戦い、すぐに終わった。
しかし、クレアのお父さんとヴィエたちの間には、呪われた指輪が障害となっている。
(魔道師バスク)「そうじゃ、ロープじゃ」
あっちとこっちでロープを持って振り回し、指輪を弾き飛ばしてしまおう、とゆう計画らしい。さっきのオークを転ばせる為の罠といい、こんどの事といい、ロープって使いでのある道具だなぁ。なんかを縛るだけのものとしか思っていなかったけど、使い道を知っている人が使うと、それだけではない便利な道具だと実感した。
が、あえなくもロープは指輪に触れて焼き切れてしまった。では、剣で払おう!などと言っていると、クレアのお父さんが、自分の剣で指輪を払おうとしたけれど、剣も熔けてしまったと、半分ほど解けている剣を見せてくれた。
(てめえ!それをロープの先にいわんかい!)と、今では思うが、現場ではオロオロするばかりだ。指輪はオークよりも手ごわい敵らしい。
そして、マスターは、凶悪そうな指輪相手にゆっくりと悩ませてはくれなかった。真打ち登場!・・・さっぱり忘れてました、トロールの事なんて・・・。
が!
(盗賊ウォール)「トロールを指輪の山につっこませよう」
(盗賊ウォール)「そうすれば親父さんは(トロールの上を通って)脱出できる」
おおお!なんとゆう機転!ウォールは、さっき(ヴィエが)失敗した(させた)ロープ作戦を、再び開始した。
しかしヴィエには、協力しようとゆう気はあるものの、私には誰がどこでどうなってるか全然わかっておらず、ただやみくもにトロールに切りかかるのみ。無茶だろうがなんだろうが、他にどうしたらいいか、わからなかったのである。
それでも、魔法は飛ぶは棍棒は風を切るわの激しい戦いの末、トロールを指輪の上にコケさせる事が出来た。が、ザムがそのトロールの下敷きになっってしまったのである。
これは顔面蒼白ものだった。こんなことになってしまった原因が、ヴィエの無茶にある事は間違いない。
私は、トロールが指輪の上に倒れ込み、ザムがその下敷きになったと、マスターが宣言したときに、てっきりザムは、トロールと、呪われた指輪のサンドイッチになってしまったと、思いこんでしまった。
ところが、後で知ったのだが、トロールとゆう怪物が、大きな人間よりも、さらに頭2つ分大きいくらいの、怪物だと思っていたが、実際はもっともっと大きな怪物だったのだそうである。だから、ザムがトロールの下敷きになったとしても、トロールの頭の方が指輪に突っ込み、トロールのお腹が、ザムを押しつぶし・・・とゆう具合になっていたらしいのだ。
それにしても、ザムの下には指輪は無かったものの、トロールの下敷きになるとゆうことは、やっぱり大変なことらしかった。
このあたり、どうも私の知識不足から、どう大変なのかはあまり理解していなかったけれど、とにかくザムがかなりの重症を負ったことだけはわかった。
うんせ!と、トロールの下からザムを引き吊り出して生きている事を確認し、クレアのお父さんもトロールの上を渡って脱出して、やっとめでたしめでたし。と、あいなった。
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