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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)

2004.11〜

あとはもう冒険一色

 そうか!これがRPGだったのか!計算やダイスは、RPGの添え物にしか、すぎなかったんだ!マスターが世界をつむぎだし、その中で冒険をするのだ!それがRPGなのだ!どう計算するかじゃあないんだ!!!
 と、私は思った。RPGが、どんな物か、やっとわかった(と、思いこんだ)けれども、私の興奮は、RPGがどうこうなんて、関係なかった。いや、今までRPGを知らずに過ごしてしまったことが、もったいなく思ったくらいだ。
 RPGは、今まで私が思いこんでいたほど、難しいものではなかった。だって、何にも知らない私が、いきなり遊べてしまうものなのだから。
 もう、私の頭の中は、寝てもさめても、この冒険のことばかり考えるようになってしまった。電車の中でもご飯を食べていても、RPGの事ばかりだった。
 パソコン通信で行なわれたRPGは、LOGと呼ばれる完全な記録を残す事ができる。私もこの記録を、全部プリンターで印字して、それをどこに出かける時にも持ち歩き、幸せな気分で、幾度も読みかえした。
 それにしても、始めてでこんなにもノレてしまったのは、やはりマスターと、一緒にプレイしてくれた人たちが、RPGの面白さを、よく理解していて、それを人に伝える方法を、充分知っていたからだろう。
 それに、何にも知らない私に対して、教えたがりもせずに、どうすればいいのかを、PCの態度でしめしてくれた。私が戦士ヴィエに、とんでもないことをさせた時も、黙って、助けてくれた。こういったことが、重なって、私もRPGにノルことができ、RPGの面白さを満喫することができたのだ。
 そう言った意味で、私はかなり恵まれていたと思う。

 それはおいといて、後々困ってしまったのは、PCの名前の事だ。考える間もなかったので、私の名前と、PCの名前が同じになってしまった。それだけならいいのだが、先に書いたように、このゲームの記録は、LOGとして残され、しかも、ゲームフォーラムの会員なら、誰でも読む事が出来る。そのため、この記録を読んだ人たちが、「ヴィエとゆう私」と、「戦士ヴィエとゆうPC」を、同一視してしまったことだ。
 戦士のヴィエには、すぐに「無謀戦士」とゆうニックネームまで付けられてしまった。だが、私は戦士ヴィエほど、無謀ではないし、素直でもない。
 しかし、私は「戦士ヴィエ」の事ばかり考え、「戦士ヴィエ」として物事を見ているうちに、私自身も、私が「戦士ヴィエ」とさほどかわらない性格であることを、否定できなくなってしまったのだ。
 「戦士ヴィエ」が、私に似ているのではない、私が「戦士ヴィエ」に似てしまったのである。



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