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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)
2005.1〜
戦い済んで夜が明けて
こうして、エルフの村にも、平和が訪れた。魔剣:月の鏡は、持つ者の感情によって、その力の現われ方が変化する剣なのだそうだ。だからこそ、戦いを放棄したエルフが持っても、魔物を倒すことが、出来ないのだ。とモルは語る。だから月の鏡は、エルフには役にたたない品であると。
しかし、癒しの力は、エルフにも使えるはずだし、だいたい、すぐ見境のなくなるヴィエが持っていたら、なにが起こるかわからない。「あたしはすぐ、かっとなっちゃうから」と、剣の所有を辞退しようとしたのだが、
(VICON)モル「そうかな、嬢ちゃん・・・」
あああ!、この思わせぶりな、マスターの「・・・」を見よ!いったいヴィエのどこを、モルや月の鏡は、認めたんだか。
そうなんだ。この時の月の鏡は、至極まっとうな反応をしめしていたのだ。本来は、もっともっと不安定でとんでもなく強力な魔剣だったのである。
その事については、後々いやとゆうほど、思い知ることになったが、この時は、こんな良い魔剣をヴィエが貰ってしまっても、いいんだろうか。ヴィエはマスターにひいきされているんじゃなかろうか。他のプレイヤーが、つまらない思いをしているんじゃなかろうか。と、悩みもしたのだ。(実際のところ、ひいきではなくて、オモチャにされていたのだ。)
こうして、ヴィエは魔剣:月の鏡を手にすることになり、
「さらばしゃ、若き者よ。汝らは我らの勇者であった」
とかモル感謝されつつに見送られて今日の冒険は終わった。ラディアンも助かった事だし、「今度は自分から喰われちゃあ、だめだよー」とか言って、ヴィエも手を振る。
終わる直前に、グゥエンが、森の中へと帰って行くモルを指さして、いきなり「モルはドラゴンよ!」と言い始めた。実際にモルが何者だったのかは、確かめるすべはないが、グゥエンはその魔術師としての感覚で、モルに何かを感じたのに違いない。
つまりは、マスターがグゥエンに、こっそりとささやいたのだろう。「モルの姿が、ドラゴンとだぶって見えるよ」とかなんとか。
実際にこういった内緒話があったかどうかは、当事者にしかわからない。パソコン通信での内緒話は、そういったものだからだ。だから、グゥエン以外の者達にとっては、エルフの姿のモルに対して、いきなりグゥエンが「ドラゴンよぉ!」と言い始めたように見えるのだ。
自分達にはわからない感覚で、エルフの姿をした者を、ドラゴンと呼ぶ魔術師。その真偽を確かめるすべは、魔術師たらぬヴィエにはない。が、いかにも魔法の実在する世界を感じる事ができる一瞬だった。
(VICON)ううむ、今回もヴィエの危ない冒険になってしまった。
あっはっは、終わったとたんに、はっきり言われてしまった。
それにしても、洞窟で魔剣を拾って、エルフの村へ行って、魔物を倒して‥。あっとゆう間のような、ずいぶん長い時間がたったような。夢か現実が幻か‥
こうして偶然続き物にになってしまったからには、もう少し続けてやってみよう、とゆう話が持ち上がった。これは願ってもない申し出だ。もう私とヴィエとは、切っても切れない間柄だ。他人とは思えない。あたりまえだ、他人のわけがない。
続きもののRPGセッションの事を、キャンペーンと言うのだそうだ。こうして、私とヴィエは、ますますRPGに、はまり込んでゆくのだった。
マスター:「その前に、来週はオフがあります」
え?オフって?。オフとゆうのは、実際に集まることなのだそうだ。このフォーラムでは、毎月1回、会場を借りて、一日中ゲームをするらしい。いったい、私と一緒に冒険をしている人たちは、どんな人なのだろう。
多少不安もあったが、行ってみることにした。
一応、6面ダイスと筆記用具があればいいらしいので、玩具屋にダイスを買いにいったのだが、私はダイスとゆうのは、ずーっと、白地に黒のポチポチ、1の目だけ赤、とゆうのしか無いと、思っていたけれども‥、いつの間に、赤青黄色の地のダイスが、主流になっていたのだろう。なーんか、妙な形のダイスも有るし‥。もしかしたら、RPG用だろうか。だとしたら、RPGとゆうのは、知らないうちにはやっていたのだなぁ。
そして私は、綺麗なダイスを手に入れて、オフなるものに、備えることにしたのだった。
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