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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)
2005.2〜
いきなり戦闘
それで、ヴィエの意志なりに、墓のそばで、盗賊が墓暴きをするのを、見ていたのだが、墓が開いたとたんに、マスターが
「こうゆうのが、中から出てきて、いきなり切りかかって来ました」
と、剣を持った骸骨のフィギュアを2つ、墓の回りに置いた。盗賊達が急いで下がる。が、ヴィエは下がるわけにはいかない。墓を暴くのが盗賊の仕事だったように、剣を振るって仲間を守るのが、戦士の役目だ。それにヴィエは「実戦を通して、強くなるんだい!」と旅を続けている途中なのである。ここで下がったら、旅に出た意味がなくなってしまう。
と、ここでいきなり、現実に引き戻された。戦うには、ダイスを振らなければいけない事を、忘れていた。
マスターの説明どうりに、ダイスを振ってみる。
「では、ダイスを振って下さい。1と2の目が、ヒットです。全部6が出たら、ファンブルとなります」
ヒットとゆうのは、ちゃんと剣が、相手に当たった事なのだそうだ。金属バットを振り回しても、目の前の相手にあてるのは簡単に思えるのだが、相手も動いている上に、剣は金属バットのように、軽くはないので、自分で思っているようには、振り回せないし、それに、相手に当たっても、あたり所がよくないと、ダメージを与えられないのだそうだ。 ファンブルとゆうのは、ちゃんと剣が相手に当たらないどころか、とんでもない失敗をしてしまったとゆうことだそうだ。
せーの、ザラッ。ヒットしないなぁ。そして、骸骨の反撃、とうぜんヴィエに攻撃を仕掛けてきた。マスターがマスタースクリーンと呼ばれる、紙のついたての影で、せっせとダイスを振っている。マスタースクリーンの影には、今回のシナリオの資料などが、用意されているのだそうだ。
「骸骨は、ヴィエにヒットさせました。剣で受ける事ができます」
えーっと、もう一回ダイスを振るんだな?・・・ヒットしない、ってことは、
「受けられませんでしたぁ!」
「では、防具による受けの分を振って下さい」
私のダイスの目がよければ、ヴィエは身のこなしで、相手の剣を防具の厚い部分で受けることが、可能なのだそうだ。・・・しくしく、全然受けられませんでした。
「えーっとだ、ヒットポイントからこんだけ数値を引いてください、ヒットポイントはいくつになりました?」
「マイナス21ですぅ」
「死にまくってますね」
こうして、戦士ヴィエは、ルールになれる為の戦闘で、見事に散ってしまったのである。やっぱり、ザムプレイヤーの言う事を、聞いておいた方がいいのかなあ。いや、他人にヴィエの魂を売るよりは、私はヴィエの死を泣いてあげよう。・・・うーん、もしかしたら、私は自分勝手なプレイヤーなのだろうか。
瀕死のヴィエ
一番骸骨の近くにいたヴィエが倒れたあと、一端引いた盗賊も、短剣片手に戦闘に加わり、ザムが怪我をしたものの、骸骨を倒すことができた。
ところが、マスターはヴィエは死んでいないと言う。ヒットポイントが幾つになったときに死ぬかは、RPGそれぞれで、このRPGのルールでは、0で気絶か、行動不能なのだそうだ。
「しかし、マイナス21とゆうのは、普通は死んでいます」
この「普通は死んでいる」とゆう、マスターの言葉で、「では今の状況は、普通ではないんだ」と気づいたのは、強盗のラディアンのプレイヤーである。普通ではない原因、それは私にもすぐに思い当たる物がある。が、ヴィエは死んでいるので、何も言わない。しかし私でなくても、ヴィエが完全に死にきっていない原因は、すぐに思いついたようだった。
前回、癒しの力を発揮した、魔剣月の鏡。それをヴィエが持っている。しかし、ヴィエにはマリアンヌの祈りも、効果がなくなってしまったし、快復する様子もない。こういった状況に陥ったからには、神に助けを求めよう、とゆうことで教会に行こうとゆうことになった。
マリアンヌの信じる「女神ナルヴァ」の教会にかつぎ込まれると、すぐに位の高い僧侶が月の鏡に目を止めて、ヴィエが生きているのは、ひとえにその剣の魔力によるものだと見抜いた。ちなみに、瀕死のヴィエの方は、一晩剣と一緒に休んでれば、完全に治るとのこと。
ただし、世の中そんなに便利に出来ているわけではなく、ヴィエのヒットポイントマイナス21などとゆう、とんでもない怪我を、いくら魔剣といえども、簡単に治してしまったわけではなく、ヴィエの怪我を魔剣が引き受けたとゆうことで、今度は月の鏡が重い病に掛かってしまった。
つまり、剣自身の輝きが鈍り、その上とてつもなく重くなって、誰にも持てなくなってしまったのだ。この月の鏡の重さが、もともとの剣の自重であり、それが魔力により、ヴィエに扱える程の重さになっていたのか、それとも重い病だから、剣が重いのかは、マスターのみぞ知ることだろう。
この病にかかった月の鏡を、ほっておくわけにもいかず、だからといって、重すぎて持って歩く訳にもいかず、どうにかして、病を治してやる方法はないものかと、この教会の僧に、相談を持ちかけ、「癒しの鋼」とゆうものの存在を、教えて貰った。なんでも、今は魔物に盗まれてしまったのだそうだ。
それが、妖魔達の市場にあるらしい、とゆうことで、そこに出かけることになったが、それなら一緒にと、妹が妖魔に呪われてしまったらしい、とゆう女性が、同行することになった。
「いったい、どうして魔物に呪われる事になったのです?」
「妖魔の市場で、スモモを買って食べてから、妹はおかしくなったのです」
「買い喰いなんか、するから、腹を壊すのだ」
「そーれはちょーっとちがうぞぉ!」
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