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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)

2005.9〜 あちゃー まが開いてしまったことよ

厄介な預かり物

 最初の3回は、殆ど偶然、続きもののRPGを、プレイしてしまった。こうなったら、「続きもの」=「キャンペーン」として、プレイしようと決まってから、始めてのセッションである。
 参加者は、狩人カーノ、戦士ネイディア、強盗ラディアン、魔道師バスク、と戦士ヴィエ。初参加の人はいないので、さっさとセッションに突入してしまった。
 今日のテーマは、シティ・アドベンチャーなのだそうだ。街でお買い物かな?なにしろ、成り行きで始まったセッションだから、普通なら一番最初にやる、「キャラメイク」をすっとばしている。前回のオフで、一応キャラメイクをしてみたが、ネイディアやバスクが参加していなかったし、それに一般にはキャラメイクの時に、最初の持ち金で、買い物をして、PCの持ち物を決めるのだそうだ。
 それをやっていないねぇ、とゆう話が、最近出ていた。なにしろ、妖魔からスモモを買ったのは、買い物の内に入らないだろうなぁ。お金も、ザムとヴィエは、1回目のセッションで、報酬として貰った分が残っていることにして、他のPCも、大体同じくらいは持っているだろう、とゆう事になった。
 しかし、街と言うからには、人がいっぱいいるのだろう。街中で、剣を振り回す事だけは、避けたいなぁ。なにしろ、「すすり泣きの森」で、ラディアンを大怪我させてしまったのには、冷や汗をかいた。ああゆう想いは、あまり繰り返したくないものだ。
 こうして、今日のセッションが始まった。

シュロタット

 ヴィエ達が訪れた街の名前は、シュロタット。商業都市なのだそうだ。街に入ったとたんに、商店街が広がっている。まずは、なんでも売っているとゆうので、買い物をしてみる事になった。
 突然ネイディアが、「酒場もあるか?」とマスターに聞いた。もちろんある。と、マスターが答える。
 酒場と宿は、冒険者が入り込むようなどんな街にでも、必ずあるものだそうだ。ネイディアは、まず酒場に行くと、宣言した。ネイディアにずりずりと引きずられ、ヴィエも酒場のテーブルに付く。こうなったら、もう宴会の運命からは、逃れられない。
 パーティ(冒険仲間)とは、一緒に酒を飲んで、楽しい仲間を、選ばなければならないから、パーティと言うのに、違いない。(嘘)
 いきなり宴会については、ヴィエには、異存はあるかもしれないが、私にはまったくない。だから、わざわざ「ネイディアから逃げる」と、宣言せずに、「ネイディアから逃げられたら逃げる」と宣言する。当然マスターは、「逃げられない」と答える。(ごめんねぇヴィエ。私はバカ騒ぎとお祭騒ぎが大好きなの)
 このあたりの呼吸は、さすがにわかってきている。なにしろ私は4回目の参加だし、しかもバカ騒ぎについてこれそうもない初参加の人はいないのだ。
 それにしても、宿も決めないうちに、酒場に入って宴会になってしまうところなど、いくら酒場と宿は一緒になっているからといっても、なんか違う。
 もっとも、全員が宴会に突入した訳ではない。ラディアンは、別行動を取って、買いをすると、宣言した。が、ラディアンだけはまじめなのかとゆうと、これがまたいきなりマスターと漫才を始めてしまった。何でもあるとはいえ、絶対に店にない物を、一つ一つ数えあげている。

#↓これも囲んでほしい

(強盗ラディアン)ワルサーはなかろうな...
マスター:無い
(強盗ラディアン)火炎ビンも
マスター:無い
(強盗ラディアン)食料製造機を買おう
マスター:無い

#↑

 これはもう、今日はまじめに買い物をするのは、無理だろう。おとなしく(全然おとなしくは、なかったが)宴会に専念することにした。ネイディアは、巨大なマグカップのエールをヴィエの前に出し、飲めと言う。いくら飲めと言われても、1回目に酒を飲んでひっくりかえったばかりだから、あまり派手には飲みたくない。セッションが始まったばかりで、酒飲んでひっくり返っていては、何やってんだかわからない。
 そういえば、RPGの中で出てくる酒は、いったいどんな味がするのだろう。めいっぱい暴れ回る生活で飲む酒は、きっと旨いに違いない。エールとゆうのは、ビールみたいなものだろうか。
 それに、ネイディアに、おごられてしまっては、ヴィエだってなめるようにでも飲むしかない。買い物に出かけたラディアンも、そのうちに戻ってきて、宴会はたけなわになってしまった。しかし、静かに酒場で酒を飲むとゆう趣味は、マスターは認めてくれそうもない。

マスター:男「いい飲みっぷりだな、ねえちゃん」

 これがよくある、酒場での接触とゆうやつだ。RPGでは、酒場は情報交換の場所であり、仕事を求める冒険者と、冒険者に仕事を依頼する者が、接触するのが、酒場なのだ。そういえば、酒を飲みながら仕事の話をするのは、日本の接待と‥似てないな。うん。
 とにかく、ヴィエやクレアが「強い人を探した」のも酒場だったし、とにかく酒場は、冒険者達の社交場なのだ。
 で、その話しかけてきた男は、何か話があるらしかったが、とりあえず先に、ヴィエ達全員に酒と食事をおごってくれると言う。ただ酒ただ飯となり、さらに宴会に力が入る。宴会をしながら男は商人のジャークだと、自己紹介した。商人とは言え、酒の上での話の中には、ドワーフだのオークだのと戦ったなどと言う話が、ポンポン飛び出る。
 宴会シーンが続くと、本当に酔っぱらった気分になってくるから、不思議なものだ。一応その男の身元を、酒場の主人に確かめ、とりあえずは怪しい奴ではないと(いきなり現われて、宴会の費用を払ってくれる男など、充分怪しいとも想うのだが、その時はその時だ)わかってから、宴会はひたすら盛り上がった。
 ところが、いつまでたっても男は酒と料理を持ってこさせるばかりで、ちっとも商売の話を切り出さない。あまり飲ますので、酔いつぶしてどうこうしようとゆうたぐいかと、身元に探りを入れても、ジャークは名の通った商人で、しかも本人だとゆう事が本当だとわかっただけだ。妙な噂の一つもないらしい。
 とうとう
「飲まない内に話をしねーとおさまらんぞ...」
とのラディアンの忠告もむなしく、男が話をするために、河岸を代えようと言った時には、みんな
「もう飲めない‥」
と、酔いつぶれてしまっていた。
 ちなみに、酔いつぶれたのは、マスターの指示ではない。みんな雰囲気的に「酔いつぶれ」てしまった。その場のノリである。ノリはノリでも、悪ノリである。マスターも一緒に悪ノリしていたし、ラディアン一人では、止められるものではない。
 それとも、これがマスターの計算だとしたら‥。すごい事だと思う。
 それから、マスターの指示もないのに死んだマグロのようになっているPC全員を、ジャークは酒場の2階の宿に放り込み、どこかへいってしまったと、マスターは宣言した。今の状態では、たとえ持ち金全部とられようとも、全然気づかなかったにちがいない。
 酒場の2階とゆうものは、宿屋になっているのが、RPG世界の常識らしい。

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