ヴィエ メニュー
戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)
2005.9〜
街を出るには
なぜか、このあたりを支配する盗賊団と、何がなんだかわからないうちに、敵対することになってしまったが、と言うと、無責任だなぁ。
どうも、ジャークは、盗賊団から壷と指輪を奪ったらしい。そして、それをヴィエ達に押しつけて、どこかへ行ってしまった。そして、盗賊団が壷と指輪を探しに、ヴィエ達の所に来た時に、壷と指輪の所有権についての交渉は、決裂したのだ。それで戦闘が始まり、どうも盗賊団の顔役の一人を、ヴィエが殺してしまったので、完全に敵対関係になってしまったのであった。
まず、街で盗賊団と戦うのは、余りにも無謀だ。相手は多いし、地の利も相手にある。それに、これ以上ヴィエは人間相手に戦いたくないよぉ。(うぁあ、これじゃあ戦士を、やってられないじゃぁないかぁ!)
ヴィエはボーっとしていたが、バスクは着々と物事を進めていた。まず、壷に書かれていた英雄「リドワーン」にゆかりの場所を、酒場の親父から聞きだした。ジャークが街の中に居ないなら、街を出て最初に向かうのは、壷や指輪に関係のある場所だろう、との読みであろう。確かに、街の外にリドワーンゆかりのほこらがあるらしい。
どうにかして街を出て、そのほこらに行こうとしたが、さすがに街の出入口はすでに盗賊団で押さえられていた。盗賊団だけでなく、かなり通行人も多い。もしここで盗賊団との戦闘がはじまったら、関係ない人までまきこんでしまう。それ以上に盗賊団とでもやり合いたくないし‥。
しかし、戦闘は避けられそうにない。こうなったら仕方がない。癒しの力のある魔剣、月の鏡で戦う事にしよう。しかし、傷つけながら癒すと、いったいどうなるんだ?
しかも、最初の「ヴィエの冒険」でヴィエがやってしまった、恐い時ほど突っ込んでしまう、ヴィエの性格‥これは私の性格でもある‥は、この時にも治っていなかった。
それにしても、最初の時はヴィエが死ぬかもしれない事への恐怖、今はヴィエが人殺しをする事への恐怖。変われば変わるものだ。それほどヴィエに実力がある訳でもなかろうに。
街の外への門、この街は、高い壁で囲まれていて、街の外に出るには、必ず門を通らなければならいらしい。この世界の、大きな街には、だいたいこんな壁があるのだそうだ。その出入り口を、盗賊団の一味に、押さえられている。
まず、誰かが囮になり、盗賊団の注意を引いているうちに、残りの者が門を抜けようかぁ、とゆう話になったときに、ついヴィエはそれを引き受けて、すぐさま剣を振り上げ、叫びながら盗賊団に突っ込むことにしてしまった。ほんとーにっ!進歩していない。
しかし、これだけ目だてば、盗賊団もヴィエに気を取られるだろう。そして、ヴィエだけでは、ヴィエの身が危ないと、ラディアンも一緒に走ってくれる。
今度の作戦は、あまり打ち合わせなかったが、旨くいった、のかなぁ。この騒ぎの内に、他の者が急いで門を抜け、それからバスクが門の外から、魔法によってヴィエとラディアンを、援護してくれた。
(魔道師バスク)「シルフよ!土を巻き上げ、奴らを巻き込むのじゃ!」
シルフとは風の精で、この魔法は風を操る魔法らしい。この時ほど、魔法の援護をたのもしく思った事はない。風が巻き、砂ほこりが舞い上がり、目を開いている事が、出来なくなる。当たり前だが残念な事に、砂ほこりに巻き込まれたのは、盗賊団だけでなく、ラディアンやヴィエも一緒だった。
魔法とは、なかなか便利には出来ていないものだ。いや、使い方次第かもしれない。なにしろ、バスクも、この魔法は今回初めて使ったのだ。ルールが公開されているRPGをプレイしているのなら、どの魔法がどんな効果を現わすのか、はっきりしているのだが、なにしろルールはマスターの頭の中で、変化し続けているらしぃ。
一方、目の見えない状態で、ヴィエは思わず手にしていたままの月の鏡を、デタラメに振り回してしまう。そこで、「ヴィエの剣が何かにあたる」とマスターに宣言され、うわ!っと我に還った。
もしかしたら、またもラディアンを、斬ってしまったんじゃあなかろうか!と、最悪のイメージが、脳裏に浮かぶ。幸い、ラディアンではなかったが、ヴィエの考え無しの行動によって、けが人が出たことだけは確かだ。
仲間の呼び声を頼りに、なんとかヴィエもラディアンも、門を抜ける事が出来たが、ヴィエに出来る事は、盗賊団にも出来る。結局門の外で、盗賊団と戦うことになってしまった。
っと、ここでマスターは、「いかなる感情にて、戦うのか?」と聞いてきた。魔剣:月の鏡は、人の感情をそのまま反映させる魔剣だ。この時の私が勘違いしているように、癒しの魔剣ではないのだ。私は「人は斬りたくないと、思っている」と答える。だが、戦いは戦士の宿命だ。「斬りたくない」と思いながらも、ヴィエは盗賊団にむけて、突っ込むことにする。
盗賊団の先頭にいるのは、チンピラ達のボス。シャールとゆう名前らしい。その男に向かって、覚悟を決め、剣を振り上げる。
(戦−ヴィエ)「だああ!」
マスター:シャールがはじきとばされる。
マスター:他のちんぴらの足元にシャールが倒れる。シャールは傷はない。
マスター:シャール「なんだ、こいつは?。この手品師の小娘め」
(戦−ヴィエ)「ぜえ、ぜえ、ぜえ」
(強盗ラディアン)「いかん..剣を持ち変えろ!」 ヴィエ
一瞬、なにが起こったのかわからなかった。持ち主の心をうつす魔剣月の鏡が、ヴィエの「人を切りたくない」とゆう感情を読みとって、人を傷つけない剣になったのだ。が、その瞬間の私は、そこまで考えが及ばなかった。
わかったのは、いきなり盗賊団が、ヴィエの持つ奇妙な剣を、壷や指輪を取り返すついでに戴いてしまおうと、ヴィエだけを狙いはじめたことと、月の鏡が通常の剣よりも、武器として役に立たなくなってしまったことだけだ。うわぁー、敵がいきなり全部こっちに来ちゃったよぉー!。
マスターが、またも何を考えて、剣を振るうかを、聞いてきた。私は、今は驚いているので、何も考えていない。ただ、目の前の男に、切りかかるだけだ。と答える。
(戦−ヴィエ)とにかく目の前の男に切りかかる「だあアアアアア」
マスター:ヴィエが叫びを上げて、剣を振り降ろした。
マスター:月の鏡が銀色の光に輝く。
マスター:剣に沿って、激しい輝きが走る。
マスター:シャールの悲鳴
マスター:何かが爆発した。
(戦−ヴィエ)「あ・・・れ」
何がおこったんだあ!今度はさっきの人を傷つけない魔剣から一転して、とんでもない事が、月の鏡を中心に、起こり始めたらしい。マスターは次々と、ヴィエの回りに起きた惨事を、告げてゆく。
シャールが、飛び散る。‥これは言葉どうりの意味らしい。振動が走り、回りにいたチンピラが、吹き飛ばされる。そして街の門が崩れる。そして最後に、ヴィエはふらふらになって倒れる。当然仲間達も、爆風になぎ倒され、悲鳴を上げてゆく。
突然のカタストロフだ。ヴィエは意識を失ったが、私自身も何がなんだか、わからなかった。まさか月の鏡の、魔剣としての力が、これほど極端だとは‥。
どうやら、月の鏡の爆発で、怪我をした仲間は、いなかったらしい。それだけが救いと言えば救いだが、チンピラや、通りすがりの人に、どれだけの被害が出たのかを、知るすべはない。
ヴィエが気絶しているので、当分ヴィエの行動が、全て他人任せになる。しばらく私も、何も考えずに済む。ヴィエの行動申告をせずに済む事が、ありがたかった。
そして、仲間達はどさくさにまぎれ、ヴィエを担いで街を逃げ出し、バスクが酒場の親父から聞き出しておいた、リドワーンゆかりのほこらに向かった。
HOME
次へ