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戦士ヴィエの冒険
細江ひろみ(M−ヴィエ)
2005.9〜
混乱
ヴィエは心の平静を保てぬまま、蒼き乗り手と戦いに入った。ヴィエが混乱してしまえば、心を映すとゆう魔剣:月の鏡の威力も、コントロール出来なくなってしまう。
月の鏡が使われる時、マスターはいつでも「いかなる感情にて、月の鏡を使うか」と、プレイヤーに聞いてくる。どんな感情がどんな効果を生み出すのか、それは明らかにされていないけれども、私が正直に、ヴィエが混乱している事をマスターに申告すれば、ヴィエがものすごく不利な状況に追い込まれる事位はわかっていた。
しかし、そのころやっと、マスターがヴィエに与えた特別なアイテム「月の鏡」が、なぜ心を映す魔剣だったのかがわかってきていた。
RPGが他のゲームと決定的に違っている事。それが「PCが感情を持っている事」だからではないのだろうか。「感情」があることこそが、有利に立ち回ったり勝利を得る事だけが目的の、一般的なトランプのババ抜きや、単純にジャンケンなどと違ったゲームにしているのだ。
だからこそ、マスターは「PCの感情」を際立たせるために、月の鏡とゆうアイテムを、出してきたのではないだろうか。
そして、それがマスターの教えたい事だったのであれば、私はそれを理解していると思う。私は、ヴィエが不利になると知りつつ、ヴィエが悲しみと急展開に混乱してしまったと、マスターに申告するしかなかったのだ。
そうしなければ、私はヴィエとゆう、独自の感情を持ったPCを失ってしまう。それだけはいやだ。そんな事をすれば、ヴィエは死んだも同じだ。私はヴィエに生きてもらって、ヴィエの感じる事を一緒に感じたいからこそ、こうやってRPGを続けているのだから。
蒼き乗り手は、全盛期のシュビナスよりも、手ごわい敵だ。月の鏡の力を、正確に引き出さなければ、対抗することは出来ないだろう。
なのに私は、ヴィエが混乱していると、マスターに申告し、そのためにマスターは月の鏡の威力は、近くの民家まで砕いたと宣言した。崩れた家の土煙の中から、悲鳴が上がっている・・そうマスターは宣言したのだ。
自分のしてしまったミスに、ますますヴィエは混乱してゆく。そして私はそれを、マスターに告げる・・・。
ネイディアに引きずられるように、戦いの場所を、街の外に移す。その時、さっき崩れさったシュビナスが、崩れたまま蒼き乗り手の、その馬の手綱を取って、一緒にやってくると、マスターが宣言する。
抜け殻になってさえ、シュビナスは解放されないのだろうか。
蒼き乗り手は無感情に、そして冷酷に、シュビナスをゲームの駒のように扱っている。ヴィエは、この蒼き乗り手に、怒りを感じはじめる。
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