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アレクサンドル・ベリャーエフ 作
「両棲人間」

Александр Беляев
Человек-Амфибия

発掘禄2 青い鳥文庫版のこと

イルカに乗った少年 顛末記


 というわけで、手元に届きました。
 確かに両棲人間でした。サブタイトルが「両棲人間第一号」だし。
 ついでに第一版でした。
 また、それ以外の情報も、インターネット上から手に入れました。
 まず両棲人間は、4種類出ているらしいです。
 発行順に・・・・・・
★1957年 1月 講談社 少年少女世界科学冒険全集17 訳 木村 浩/松江 吉行
 タイトル「両棲人間一号」
★1962年11月 偕成社 世界推理・科学小説全集 8 訳 北野 純
 タイトル「両棲人間一号」(実は偕成社版には、シリーズ名違いがありました。)
★1971年12月 あかね書房 少年少女世界SF文学全集 8 訳 飯田 規和
 タイトル「両棲人間」
 主人公は、イフチアンドル
 ラストは叫びで、「俺の息子、イフチアンドル」
★1987年 6月 講談社 青い鳥文庫 訳 木村 浩
 タイトル「両棲人間第一号 イルカに乗った少年」
 ただし両棲人間第一号は、サブタイトルです。
 ISBN4-06-147219-4 定価450円(税別)。
 主人公は アンドレ
 ラストは叫びで、「アーンドレー! アーンドレー!」

 乾さんの、最初が妙訳版で、後で完訳の新書版が出たっていう新書っていうのが、この講談社の青い鳥文庫のことでしょうか? それともまた別の?
 で「イルカに乗った少年」ですが、読後感が、確かに私が最初に読んだ両棲人間に、よく似ているような気がします。(気のせいだったようです。「5 偕成社版のこと」へ)(ところが完全に気のせいではなかったようです。「7 海外番&翻訳者のこと」へ)ですがラストは、叫びで終わっていました。
 しかしその前の章に、アンドレにパウモツ諸島へ向かうようにと指示するサリバトール博士のセリフには、記憶があります。もしかすると私が最初に読んだハッピーエンドで終わっているバージョンというのは私の勘違いの記憶違いか、あるいは最終章がないバージョンだったのかもしれません。

 私が二番目に読んだのは、どうやらあかね書房版のようです。あかね書房の全集のタイトルリスト見たら、全部立て続けに読んだ覚えがあるんですが、偕成社の全集の方にはないってだけなので、偕成社版の可能性もあります。
 となると最初に読んだのは1957年の講談社版ということになりますが、こっちが偕成社版という可能性もあります。
 でも、図書館の本が入れ代わったという記憶は、だとすると新しくしたってこと以上に別のシリーズに入れ代わっちゃってた、ってことになりますか。
 ・・・・・・うーんわからん。まだ別の版があるのかも。

 ただこの「イルカに乗った少年」、訳文もイラストも、1980年代に発行されたにしては、妙にアナクロ(っていうのかなぁ)なのが気になります。あるいは直訳、あるいはすごい子供むけ? 確かにノスタルジーは感じるんですが、全部の漢字にルビ入ってるし、部屋なんていう漢字まで開いてある(ひらがな表記)だし、かと思うと字詰めとか改行とかはかなり詰まってるし。
 そういう枝葉松的なことはおいといて、ええ、間違いなく両棲人間でした。

2004/8
最終的には、青い鳥文庫版は、講談社版から一部削ったものであることがわかりました。
そして挿絵は、青い鳥文庫版用の書き下ろしのようです。

次頁予告

 細江が子どもの頃読んだのは、これだったのか?!

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